IMPRESSION

インプレッション

BMW R18B③

BMWBIKES vol.96 掲載記事

Text / Tadashi Khono
Photo / BMW Motorrad

BMWBIKES
NEWMODEL IMPRESSION

海外試乗レポート

ドイツだからこそ感じた
18Bのクールさと懐の広さ

国際試乗会と
国際展示会の是非

 9月にドイツ・フランクフルトで開催されたR18Bの国際試乗会は、BMWが約1年半ぶりに開催した物理的な国際試乗会だったという。招待されたのは欧州を中心に、東欧と日本の報道関係者だ。

 アメリカは国内で試乗会を開催していたことから、はるばる大陸を越えて参加したのは日本人だけだった。感染症拡大によって新型車の発表はオンラインが主流となり、物理的な発表会や、世界中の報道関係者を集めた試乗会の開催の是非について、この1年半ものあいだBMWをはじめとする各メーカーがさまざまな議論を交わした後に、やはり顔を合わせての試乗会に価値を見いだしたことは、バイクという乗り物が、単なる移動の手段だけでなく、さまざまな感情を引き出したり、つなぎ合わせたりする乗り物だからではないかと感じた。

 とはいえ、この原稿書いている約10日後にはEICMAミラノショーが2年ぶりに開催されるが(現在イベントは終了しています)、BMWのほかドゥカティやKTMグループという欧州のトップブランドが出展をキャンセルしたという事実は、国際モーターサイクルショーというコンテンツの存在意義が問われていると痛感している。

会場に展示されていたカスタムバイクその1。タペットカバーをポリッシュ仕上げのビレットタイプに変更。サドルシートにショートフェンダーも採用。リア周りの変更でかなり軽快な雰囲気に。
会場に展示されていたカスタムバイクその2。エイプハンガーにダブルシート。排気管もストレートタイプに変更し、前後ディープフェンダーにビレットホイールに履き替えている。ペイントも派手目。

カスタム仕様もぞくぞく登場
今後の展開に期待がふくらむ

 明るいネタも紹介する。BMWはR nineT以来、カスタムシーンに積極的にアプローチしていて、このR18シリーズのビッグボクサーエンジンの世界初披露は、滋賀を拠点とするカスタムビルダー/カスタム・ワークスZONが製作したカスタムマシンに搭載され、横浜で開催されたホットロッドカスタムショーが舞台となった。

 その後も数々のビルダーとカスタムプロジェクトを展開したR18シリーズの最新のプロジェクトは、米国カリフォルニアを拠点とする木村信也氏とタッグを組んだ。その車両はBMWジャパンのサイトでも見ることができるので、ぜひチェックしてみて欲しい。

会場に展示されていたカスタムバイクその3。前後ビレットホイールにボディカラーを変更。カバー類はビレットパーツに変更されているがマットブラックをチョイスしてシックにまとめられている。
11月初旬に発表されたR18を使った最新のカスタムマシンは、カスタムビルダー木村信也氏による”The Wal”。荒廃した近未来のダークヒーロー的な香りがする。

これまでにない新しい
クルーザーの形

BMW R18B

エンジンは、R18シリーズ共通、排気量1801ccのビッグボクサーツイン。ROCK/ROLL/RAINの3つライディングモードも、その出力特性も共通だ。排気管の違いやカウル&スクリーンによって排気音は違って聞こえる。
サンプルのライダーは身長170cm/体重70kg。ハンドルは、手を伸ばしたごく自然な位置にある。ライディング時の膝の曲がりも緩やか。
日本仕様はシート高720mmのスタンダードシートを採用。停車時は両足のカカトをしっかりと地面に着くことができる。
大型フロントカウルにショートスクリーンを採用。これによって軽快なスタイリングが生まれ、バガーと呼ばれるカスタムスタイルの特徴になっている。
フルLEDヘッドライトシステムにはデイタイムランニングライトやアダプティブヘッドライトを装備している。
ヘッドライト上にある四角いメッキカバーの中央にはACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)用のレーダーセンサーを配置。前車との車間距離を計測する。
左グリップ周りのスイッチボックス。ディスプレイに表示される各種設定画面を操作するマルチコントローラーも見える。ボックス内にはクルーズコントロールやACCの起動ボタンのほか、速度調整ボタンなどがセットされる。
容量27ℓのサイドケース。
720mmのスタンダードシート。ハイシートや表皮の異なるベンチシートもオプションでラインナップ。
タンク上のスマートフォンホルダー。充電用ソケットや冷却用ファンなども装備。
10.25インチTFTカラーディスプレイに加え、針式4連メーターもセット。
ホイールサイズはF19/R16インチ。これまでのR18と違い、専用のキャストホイールを採用。

R18B

エンジン:空油冷2気筒4ストロークボクサーエンジン
内径×行程:107.1×100mm
排気量:1801cc
圧縮比:9.6
最高出力:67kW(92ps)/4750rpm
最大トルク:158N・m/3000rpm
サスペンションストローク:F 120mm/R 120mm
全長×全幅×全高:2560mm×1400mm×970mm
軸間:1700mm
シート高:720mm
キャスター距離(トレール):183.5mm
タイヤ:F 120/70 R19 R 180/65 B16
タンク容量:24ℓ
車両重量:398kg~
価格:341万8500円(税込)~

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