IMPRESSION

インプレッション

NEW&LONG TIRE IMPRESSION #3

BMWBIKES vol.89 掲載記事

Text / Daigoro Suzuki
www.metzeler.com

METZELER
SPORTEC M9 RR

全サイズに100%シリカを使用する
初のスーパースポーツタイヤ

路面または天候の変化に関わらず
想定外の心配が無く
ライディングの楽しみを向上する
「日常を楽しむ」スーパースポーツタイヤ。
メッツラー初の100%シリカを採用し
低温時や悪天候でも
高いグリップを生み出す。

低温時でも
最初のコーナーから
攻めていける

 ツーリングバイクのブランドといったイメージが強かったBMW同様、ドイツのタイヤブランドであるメッツラーもそういったイメージが強い……というのは今は昔の話で、どちらもそのようなDNAを持ちつつも、スポーティなラインナップが増えているのが現在の話。レースシーンでの活動も長い同社であるが、マン島TTをはじめとした公道レースから得た技術のフィードバックが特徴でもある。それは安定しない路面状況や気候に左右されないタイヤ作りということでもある。

 冬季のタイヤテストというものは、正直気が進まないものである。テスト日は特に寒く、さすがに走り始めてすぐに接地感が! というわけにはいかなかったものの、ほどなく確かなるフィードバックが生まれてきた。

 硬さとは異なる、安心感を伴った剛性感。これは昨今のハイパワーマシンに対応したものであるといえよう。しかし、しっかり感のあるセンターからバンク角を増やしていくと、サイドに向かってフィードバックがどんどん豊富になっていく。もともと持っているクイックなハンドリングを躊躇することなく引き出していける安心感があるのだ。そして、当然素早いバンキングは高い旋回力へとつながる。溝の多さからもわかるように、オールラウンドな性格が与えられているタイヤであるが、最大のウリは間違いなくコーナーリング性能。そのグリップ力。ハンドリングはまさにコーナーリング大好き人間におすすめしたいものだったのだ。

METZELER
SPORTEC M9 RR

溝の多さがウェットでの強さを物語るが、ドライグリップもパターンから想像出来ないほど高い(サイドはスリック状だ)。シリカ100%ながら、テクノロジーの進化により低温時のグリップ性能と耐久性を高次元で両立している。
テストは新型S1000RRに装着して行なった。荒れた路面でのギャップ吸収性の高さはメッツラーのウリのひとつであるが、M9RRにも継承。前後ともにセンターにハード。サイドにソフトのデュアルコンパウンド仕様。

素早いウォームアップで
低温時も安定したライディングを

剛性の高さはスーパースポーツマシンはもちろん、重量級マシンとのマッチングも良さそう。一方、G310R等のミドルバイクにもマッチするサイズもラインナップ。パターンはギリシャ文字のπからインスピレーション。

性能比較レーダーチャート図

※このチャートは、弊誌が実走テストを元に判断し、作成したものです。

FRONT
110/70 ZR 17 M/C(54W)TL
120/70 ZR 17 M/C(58W)TL



REAR
150/60 ZR 17 M/C(66W)TL
160/60 ZR 17 M/C(69W)TL
180/55 ZR 17 M/C(73W)TL
180/60 ZR 17 M/C(75W)TL
190/50 ZR 17 M/C(73W)TL
190/55 ZR 17 M/C(75W)TL
200/55 ZR 17 M/C(78W)TL



※BMWBIKES vol.86 掲載時

「NEW&LONG TIRE IMPRESSION #4」
に続きます。