BMWBIKES vol.87 掲載記事
Text / BMWBIKES編集部
Photo / Atsushi Sekino、Satoshi Mayumi
メッツラーといえばオフの「カルー3」と
オンの「ツアランスネクスト」が有名。
そしてその中間的なキャラクターが
この新作であるカルーストリートだ。
高速、ワインディング、林道と
テストしてみた。
www.metzeler.com
メッツラーの「カルー3」と言えば、GSでオフロードライディングを楽しむライダーにはすでに定番の人気ブロックタイヤである。
しかしそのオフロード性能の高さゆえ、高速走行時のヒャーっという甲高い走行音や、濡れた舗装のコーナリングでやや横滑りする感覚などネガティブな要素はどうしても出てくる。
そこで、もう少しオンオフの比率をオン寄りにバランスさせたメッツラーの新作がこのカルーストリートである。
ルックスはカルー3に似たパターンだが、あきらかに溝の間隔は狭く、ブロックハイトも低い。高速走行ではやや低い走行音がするものの、カルー3よりも圧倒的に静か。ワインディングでは高速で倒しこんでいってもしっかりとした接地感とグリップがあり、ブロックパターンを感じさせなかったのが印象的だ。
いよいよダートへ。今回は荒れた舗装路、水溜りと落葉の多い装林道を数km走ったが想像以上のグリップ感を発揮し、常にコントローラブルで、トラコンなど電子制御との相性も良好だった。ルックス、性能ともにR-GSにベストマッチと感じた1本だ。
カルーストリートのプロファイルはツアランスネクストということもあり、もう少しオン寄りという印象だが、実際に走ってみるとかなりオフ性能も高いことが実感できた。これなら通常の林道であれば、前後ともライダーが欲しいグリップを得られるはずだ。
FRONT
19インチ
110/80R19M/C 59V M+S TL
120/70R19M/C 60V M+S TL
21インチ
90/90-21M/C 54V M+S TL
REAR
17インチ
130/80R17M/C 65V M+S TL
140/80R17M/C 69V M+S TL
150/70R17M/C 69V M+S TL
170/60R17M/C 72V M+S TL
180/55R17M/C 73V M+S TL
18インチ
150/70 R 18 M/C 70V M+S TL
※BMWBIKES vol.87 掲載時
「BMWBIKES TIRE IMPRESSION #3」
に続きます。