IMPRESSION

インプレッション

BMW R18B①

BMWBIKES vol.96 掲載記事

Text / Tadashi Khono
Photo / BMW Motorrad

BMWBIKES
NEWMODEL IMPRESSION

海外試乗レポート

ドイツだからこそ感じた
18Bのクールさと懐の広さ

重量級大排気量2気筒を
走らせる楽しさよ

 アメリカン・クルーザーには興味ない。BMWに長く触れてきたライダーなら、そう思うかもしれない。しかしR18Bには、是非乗って欲しい。目からうろこが落ちること、間違い無しだ。

 これまでずっと欧州車に乗ってきた自分も、そのひとりだからだ。BMWがクルーザーを造るとこうなるのかと、膝を打つところが数多くあった。

 何よりも驚くのは、ハンドリングだ。それは先に発売したR18や、前後16インチホイールを採用するR18クラシックともまったく違う。

 先の2台よりも燃料タンクを大型化し、大型フロントカウルに装備品をたっぷりつけ、それをフロントフォークにマウントし、さらにリアには大容量のバッグを左右に装着。車重は400kgに迫り、車体も大型化している。

 しかしクラッチを繋いでタイヤが転がり始めると軽さ、いや正確には軽快さが際立つ。それは少し混雑した、試乗会の舞台となったドイツ・フランクフルトの市街地を走る時も、高速道路を走ったときも、郊外のワインディングを走ったときも変わらず、いや走れば走るほど、その軽快さが身に染みてきた。そう、楽しいのである。

 大きく重い車体を、滑らかでパワフルなエンジンで走らせることがこんなに楽しいのか。R18Bの試乗で、それを強く感じたのだった。

「BMW R18B②」へ続く

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