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BMWモトラッドデイズinベルリン①

100th anniversary! BMW Motorrad Days in Berlin.

Text&Photo / Nobuki Sakurai Photo / Ryo Tsuchiyama

BMWBIKES vol.103掲載記事

今年はなんとBMW Motorradが生まれてからちょうど100年という記念すべき年。ニューモデルが続々と発表される中、去る7月7-9日にドイツ・ベルリンにてBMWオーナーの祭典とも言える「モトラッドデイズ2023」が開催された。本場ドイツのお祭りはどんな感じなのか、本誌編集長・櫻井が実際に潜入した模様をご紹介しよう。

本場ドイツのモトラッドデイズに本誌編集長が突撃!! 熱気と歓声に包まれた3日間!

カスタムにヒストリカル100周年記念の特別展示

2019年までモトラッドデイズは、ドイツ南部に位置するガルミッシュ地方の広大な敷地で行なわれていたが、新型コロナウイルスの蔓延を機に、2022年からはコンパクトな都市型のイベントとなった。

会場はベルリンの本社工場からほど近いベルリンメッセ。日本でいうところの東京ビッグサイトのような巨大な展示場だ。

7月8日、ベルリンメッセ前の駐輪場には、朝から多くのBMWファンが詰めかけていた。わくわくする気持ちを抑えつつ、正面のゲートを抜けるとエントランスで来場者を迎えたのはモトラッド100周年を記念して作られたR18のカスタムマシン「ザ・クラウン」だ。ドイツのカスタムビルダー「Kingston Custom」のDirk Oehlerkingが製作したこのバイクは、もはやR18の面影はフラットツインのシリンダーとシャフトドライブ、後輪付近のみ。近未来的でありながら、クラシカルな仕上がりでまさに珠玉のアートカスタム。それ以外にも6台ものカスタムマシンが鎮座。いきなりの強烈なインパクトは100周年だからだろう。

エントランスホールに入って正面にどかんと置かれていたのが、キングストンカスタムが製作した「ザ・クラウン」。R18がベースだが、もはや原型はほぼない。クラシカルと近未来を見事に融合させたアートマシンだ。

このエントランスを中心に会場は西と東に別れている。東に進むと、そこには現在のBMW Motorradのフルラインナップがカテゴリー別に並んでいた。なんとそこにはつい先日、ティーザーで発表されたばかりの「M1000XR」の実車や、日本で発売間近のR18ロクテインも展示されているではないか。さらにBMWがこの100年の歴史の中でも記念すべきモデルの特別展示も。1923年に製造された「R32」、BMWが初めてエンデューロレース向けにプロトモデルとして作った「GS80SIXDAYS」などなど、おそらくはミュンヘンのミュージアムで飾られていたであろうモデルが特別に展示されていたのだ。

西の会場に歩を向けると、こちらはプロテクターやサイレンサー、バッグ、カスタマイズパーツなどのサプライヤーやツアー会社のブースが一堂に介す。中にはオリジナルの写真や、イラストなどを販売するアーティストの姿もあった。

カスタムからヒストリカルモデルまで 100周年を記念した怒涛の特別展示


会場となったのは本社工場からほど近いベルリンメッセ。26のホールから成り、総展示面積は160,000m2に及ぶ。ホールの中庭にあるサマーガーデンでも10,000㎡もあり、かなりの広さ。全部回るには1日では足りない。

屋外のサマーガーデンはオーバル状になっており、それを囲むようにして、人々は木陰でビールを飲み、のんびり過ごす。
屋外の特設ステージでは、F900RのエクストリームショーとR1250RTによる、ジムカーナデモを開催。圧倒的なテクニックが会場を沸かす。

このイベントでは、R18を始め、大手のビルダーから個人的なものまで、30台以上のカスタムバイクが出品されていた。どれもが個性的で美しい。

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