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BMW100年の至宝 M1000RR徹底激写!!

BMWBIKES vol.102掲載記事

3月の東京モーターサイクルショーで実車がお披露目され、大きな話題を作ったNEW M1000RR。2023年 4月下旬の日本においてはまだ公道を走れるモデルが存在しないことから、今回試乗は断念したが、実車を撮影する機会に恵まれた。果たしてその印象は。

フェアリングはハイ・ウインドスクリーンを装着することで最高速度を8km/h向上!

ウイングレットは時速300kmで 最大で22.6kgの ダウンフォースを発生!

湾曲した剛性の高そうなウイングレットは、羽というよりはボックス形状が際立ち、最新のMotoGPマシンを髣髴とさせる。リアビューも無駄なものが一切ない、そぎ落とされたデザイン。

これまでとは明らかに違う、どこか特別な存在

2輪で初めて「M」の名を冠した前モデルから約2年、今度のM1000RRはがらっと違う、特別なデザインが印象的だ。保管されている場所から撮影地まで実車を押してみると、まずその軽さに驚く。車重は193kgなので、それもそのはずだが、なんというか塊感、マスの集中化が押し引きだけで感じられる。今回の実車はMコンペティション。その外装を見ていくと、もうカーボン以外のパーツを探すのが大変なほどカーボンで武装している。このバイクのアイコンでもある巨大なウイングレットとそこから続くフロントフェンダーとエアロホイールカバーはもう本当に圧倒的なデザイン。それらのカーボンパーツによりダウンフォースの向上や最高速が306km/ hから314km/ hに上がるなどスペック的にはかなり上がっているわけだが、それより何より、このバイクが持つデザインは、これまでのスーパースポーツモデルとは明らかに一線を画す飛びぬけた物がある。ここに掲載した写真でその凄みを感じたら、ぜひディーラーやイベントで実物を見てもらいたい。

価格◎STD:384万9500円(税込)〜 Mパッケージ:448万8500円(税込)

カーボンパーツで構成されたMコンペティションパッケージは まさにプレミアム感の鬼!

主要装備

□ プレミアムライン (カラー:ブラック・ストーム・メタリック/ Mモータースポーツ)

●Mコンペティションパッケージ

M エンデュランスチェーン、M GPSラップトリガーインター フェイス(起動コード・本体は別)、パッセンジャーキット、カー ボンパック<M カーボンリアフェンダー、M エアロホイール カバー、M エアーボックスカバー、M カーボンタンクカバー 左右、M カーボンチェーンガード、M カーボンスプロケットカ バー、ピリオンシートカバーカーボン>、M ビレットパック<ブ レーキレバー(可倒式)、M ブレーキレバーガード、M クラッチ レバー(可倒式)、M ライダーフットレストシステム(左右)>

●カーボンホイール

□ スタンダード (カラー:ライト・ホワイト /M モータースポーツ)

●M GPSラップトリガーインターフェイス (起動コード・本体は別) ●パッセンジャーキット
●M 鍛造ホイール

*スタンダードは受注生産 *3年保証、ETC 2.0はすべて標準装備

最高時速時速314kmを10.7秒で 停止状態にする強力なMブレーキ

巨 大 な ウ イ ン グ レ ット が 目 立 ち が ち だ
が、このディスクローターの下側を覆う 「 M エ ア ロ ホ イ ー ル カ バ ー 」も 特 別 な 装 備。250km/h以上で空気抵抗を低減す る効果があるという。Mコンペティショ ンは多くのボディパーツがドライカーボ
ン製で、クオリティも非常に高い。

驚愕のMエアロホイールカバー エアロダイナミズムを追及 した魅惑の造詣!!

前モデルはドイツのサプライヤーである「イルムバーガー社」のカーボンパーツが採用され、社名があったが、新モデルにはその記載がないので、気になるところ。
燃料タンクを覆うタンクカバーもドライカーボン製。側面には「M」のマークとイメージカラーが大きく入り、Mを主張している。
キーをオンにすると、漆黒の画面からまず浮かびあがるのがこの「M」マーク。
こちらはBMW MotorradのTFT液晶オーナーであれば見慣れた画面表示。
アナログ表示のタコグラフ。レーストラックでの使用を想定装備だ。
DTC、エンジンモード、ラップタイム、ブレーキなど細かい設定が任意で可能だ。
左はビレットパックの内容。ブレーキレバー、Mブレーキレバーガード、Mクラッチレバー、Mライダーフットレストシステム(左右)、いずれも高品質なアルミの削出し。
チ ェ ー ン は ゴ ー ル ド に 輝 く M エ ン デ ュ ラ ン ス チ ェ ー ン を 採 用 。そ の チ ェ ー ン を ガ ー ド す るチェーンガードもドライカーボンで太陽に当たると織り目が浮かび上がる。
M ラ イ ダ ー フ ッ ト レ ス ト シ ス テ ム は ラ イ ダ ー に 最 適 な ポ ジ シ ョ ン を 出 せ る よ う に 付 け 根 で6カ所、ペダルの先端で3カ所の調整が可能だ。
フルチタン製のアクラポビッチマフラーを採用。3657gの軽量化 を果たした。
ハンドルの右側はセルスターターとモード変更とお 馴染みの装備。グリップヒーターもあるのがさすがBMW。
左側 もS1000RRと共通のようだ。トラクションやウイリー、ブレーキの コントロール設定などはすべてTFT液晶とジョグダイアルで行なう ので、手元はシンプル。クルーズコントロールも装備されているのが 嬉しい。
テール周りもすっきりした処理で、サーキットですぐに外せ るような設計なのだろう。
Mパッケージにのみ採用されるパッセ ンジャーキット。中央にはGOPROなどのガジェットが装着可能だ。
リヤのリンクまわりも削り出しパーツが多く、Mコンペティション にはより軽量なスイングアームが採用されている。

エンジン :油冷/水冷4ストDOHC並列4気筒、4バルブ

内径×行程: 80×49.7mm

排気量: 999cc

圧縮比 :13.5

最高出力 :156kw(212PS)/14500rpm

最大トルク: 113Nm/11000rpm

排ガス基準 :EURO5

最高速度 :314km/h

フレーム :アルミニウム製ブリッジタイプ フレーム

ミッション :6速リターン  

サスペンションストローク: F120mm/R118mm 

全長×全幅×全高 :2085×899×1224mm 

軸間 :1457mm 

シート高:832mm 

 タイヤ :F:120/70 ZR17 R:200/55 ZR17 

タンク容量: 16.5l 

車両重量 :193kg 

ブレーキ形式: F:φ320mmダブルディスク R:φ220mmディスク 

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