BMWBIKES vol.94 掲載記事
Text / Nobuki Sakurai
Photo / Atsushi Sekino
近年、日本中のキャンプ場が
多くのキャンパーでにぎわい
週末ともなれば満員のところも多い。
ビギナーが多くなると必然的に
ルールやマナーが問題視されることも。
注意すべきポイントを
まとめてみたのでご参考に。
流行のため関東近郊の有名キャンプ場は毎週末、ほぼ満員状態。当然泊まるには予約が必要だが、その予約さえもなかなか取れないのが現状。だからキャンプの際は有名どころではなく、ややマイナーなキャンプ場を選び、予約するといいだろう。
キャンプ場に着き、サイトを決めたらテントを立てるわけだが、その際にもし隣や近くにテントがあった場合は軽く挨拶するのがマナー。印象を良くしておけば、もし後々にトラブルがあった場合などでも和解しやすくなるぞ。
キャンプ場の中に入ったら、バイクも車もとにかく徐行すること。キャンプ場は舗装されていないことが多い。スピードを出すと転倒の可能性もあるし、小さな子供がいることも多いので、充分速度を落として走ろう。
受付をすると、だいたい証明書が発行される。管理者が場内で受領確認のために「テントに貼ってください」と言われることもあるので、見やすい位置に貼っておこう。
近年「直火」ができるキャンプ場はほぼなく、どこのキャンプ場でも焚火をする場合は焚火台が必須だ。同時に、さらに地面へのダメージを考慮して「焚火シート」の推奨も広まっているので、焚火シートも標準装備と考えるのがいいだろう。
最近のキャンプで問題になっているのが、燃え切らなかった炭や灰を残していくこと。だいたいのキャンプ場には「灰炭処理場」があるのでそこに捨てればいいが、ない場合は持ち帰って燃えるゴミで出すことになる。
キャンプ場のマナーで一番問題になっているのが、夜間の騒音問題。夜9時を過ぎたら、就寝時間と考え、とにかく静かに。ラジオなどもイヤホンで。
夜の焚火は楽しいが、テントに入るなら必ず消すこと。燃え残った炎が大きくなって風でテントへ飛んだり、火事になったら大変なことになるぞ。
焚火は調理の熱源として非常に有効だが、後処理を考えると撤収に時間がかかる。だから朝は焚火をせずに、朝食の調理はガスバーナーで済ませるのがいいだろう。お湯を沸かしてカップ麺とコーヒーの朝食が定番かな。
キャンプ場には普通のホテルと同様にチェックアウトがある。だいたいが10時で、11時というところも多いので受付時に把握しておこう。チェックアウトの時間から逆算して撤収をするといいだろう。
ソロキャンプ完全マニュアル④へ続く