BMWBIKES vol.90 掲載記事
Text / Toyoshi Miyashita
Photo / Akira Kurita
問い合わせ / サインハウス
sygnhouse.jp
メーカーはプレミアムスタンダードと銘打つ。
プレミアムなのにスタンダード?
とはいかに。
デビューから12年以上経てもなお、日本でのシェア率1位の人気のインカムが、サインハウスが製造、販売をするB+COMシリーズ。今回紹介するのはこの春にデビューしたばかりの最新機種、B+COM ONEだ。
SB6Xで採用された高品質なサウンドシステムB+COM SOUND SYSTEMとかんたんにグループ通話ができる「B+LINK」通話機能が採用され、プレミアムスタンダードの名にふさわしい製品となっている。SB6Xはそのままラインナップが継続されていて、違いは一部機能を省略した点だ。
さらにジェットヘルメット用のアームマイク、フルフェイス用のワイヤーマイクがそれぞれ別のパッケージとなっており(SB6Xはマイクが二種類同梱されている)、SB6Xよりもリーズナブルな価格となった。
省略された機能は「聴きトーク」そしてバッテリー持続時間がインカム通話最大16時間から12時間に。「聴きトーク」は音楽を聴きながらトークできる機能。仲間とのトークを頻繁に使わない、普段ソロでツーリングするライダーにはあまり必要ではない機能である。バッテリーの持ちも時間で比較すると短く感じるが、日帰りツーリングメインであればさほど問題ではない。それらの機能とは引き換えに7800円も安く、さらに使い勝手がシンプル。アンテナがなくなり本体が軽量コンパクトに仕上がった。
電子機械の宿命でもあるのだが、最新機種であればあるほど使い勝手や基本性能が高い点もB+COM ONEをセレクトしたい特徴の一つだ。ぱっと見の形状はほとんど同じに見えるが細部、特にマイクの接続やベース形状などは新設計となっており、今までのモデルと共通で使用できるパーツはほとんどない。
一方、今後楽しみにしたいのがスマートフォンアプリへの対応。現在開発中で、今後のリリース予定。本体の買い替えの必要もなくアプリはもちろん無料だ。すでにSB6X用のアプリが高い評価をえられているので期待大。
また、SB6Xユーザーにも朗報が。アプリが今までアイフォーンにしか対応していなかったのだが、ついにアンドロイド用がリリースされた。ペアリング情報や設定がスマホの画面をみながらコントロールできるのでSB6Xを持っている方はぜひダウンロードして使用してみて欲しい。マスツーリングの準備が格段に早くそしてストレスフリーになること間違いなしだ。
この春に登場したスマートフォン用のアプリケーション。iPhone用のみだったがついにAndroid用も登場した。機能はまったく同じ。スマホ画面でペアリング状況を確認したり音量調整などの設定が可能。iPhone版はApp Store、Android版はGoogle Playからダウンロードできるので、オーナーはぜひお試しあれ。
Bluetooth Ver.:Bluetooth5.0
出力レンジ:Class1
バッテリー:Li-Po 3.7V 650mA
充電時間:約2時間
(DC5.0V USB Type-C端子)
※急速充電未対応
端子:USB Type-C(充電、スピーカー)
本体サイズ:W94.8×H42.1×D23.2(mm)
本体重量:43g
防水性能:IP67相当
保証期間:購入日から1年間
対応プロファイル:HSP, HFP, A2DP, AVRCP
スピーカー
サイズ:40φ x D11mm
ドライバー:口径40mmダイナミック型
マグネット:ネオジム
端子:USB Type-Cプラグ
※ONE専用(SB6Xと共用可能)
連続使用時間
インカム通話:最大約12時間
携帯通話、音楽再生:最大約14時間
(それぞれ単体での稼動の場合)
最大通話可能人数:6人
グループ通話方式:B+LINK
(ユニバーサルインターコールはチェーン方式)
ユニバーサル通話:ユニバーサルインターコール・レシーブ機能
ユニバーサルインターコール機能