Text & Photo / BMWBIKES、Touratech Japan
ハードな走行状況では、サスペンションの性能が走破性に大きく左右する。国内でも多岐にわたるオフロードイベントが開催される昨今、走りを追及するライダーが喉から手が出るほど欲しいのが、こんなサスペンションではないだろうか。その魅力をツアラテック代表の水谷氏と店長の高橋氏に聞いた。
インターナショナルGSトロフィーの影響か、最近日本でもオフロード系のイベントや林道ツーリング、コマ図ラリーなど、オフロードを楽しむGSユーザーが多くなってきた。GS本来の姿は、荷物を積み路面の変化に関係なく遠くまで快適に旅ができる、というものだが、その一方でエクストリームな走りを追及したライダーが増えているのも事実だ。
そんな状況を鑑みて、アドベンチャーバイクのサードパーツを扱う老舗ツアラテックから、次世代のサスペンションが登場した。これまでもツアラテックでは、エクストリームシリーズのサスペンションとしてトラクティブ社製を展開してきたが、新作はJRZ社製となり、さらに進化。一番の特徴はサグ調整後、ダンピング調整は一つのダイアルで全ての設定ができるイージーセッティングであること。またGSのプラグとつなぐことで、全ての電子制御が享受でき、これによりハードなオフロード走行から快適なロングツーリングまで、幅広いシチュエーションの対応と、オーナー好みのセッティングが出せるようになるのだ。
56万円の本体と取り付け工賃を考えるとかなり高額だが、前後サスの交換で好みのセッティングが可能になるのならその価値は高い。
だから混む日は10時にお店に行っても作業は夕方なんていうことも。代表の水口さんに理由を聞いてみると「ブレーキパッドの固着や交換、ホイール内の清掃など、作業が長引くこともあるので、時間が読めないんですよね。長時間お待たせしてしまうのは申し訳ないんですが、裏にあるカフェでのんびりしてください」とのこと。安全を最優先した顧客目線のサービスには脱帽である。
ドイツのツアラテック本社では、エクストリームな走りを実現するためにR1250GS-RRなるモデルを独自で開発。フロント21インチホイールの採用とこの前後サス、各部の軽量化、最低限のプロテクション装備など、興味深いカスタムマシンに仕上がっている。
ツアラテックジャパン
津久井ショールーム:土、日、祝OPEN
営業時間:10時~19時
定休日:火、水曜日
神奈川県相模原市緑区中野988
☎︎042-850-4790