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R18が世の中に登場してすでに3年目。カスタム例はまだまだ発展途上にあるが
ここにきてポーランドのディーラーから7台のカスタムマシンの情報が届いた。
2019年の登場からこの3年間でR18は世界中に知れ渡り、日本でも数多くのオーナーが生まれた。そのクルーザー的なルックスは上品さの中にワイルドさも持った、BMW独自のものだが、やはりこういったモデルであればカスタムしたくなるのが世の常。
その意図はメーカーとて同じようで、ここにきてポーランドのディーラーがそれぞれのコンセプトでカスタムした7台のモデルを発表した。
驚くのは、その多様性である。エレガントなチョッパータイプから、シンプルで重厚な造形のボバースタイル、低くマッシブな雰囲気のドラッグマシン、スピード感に溢れたレーサー仕様、そして近未来的なネオクラシックなカスタムまであらゆる技巧が施され、どのスタイルもまとまりがよく、実にかっこいい。
米HD社のモデルであればあらゆる車種が存在するのでその多様性もわかるが、これらのR18は基本的にすべてスタンダードモデル1車種がベースなのだから驚くばかり。発売から3年でいよいよ本領を発揮。今後もR18は世界中でカスタム進化を続けるだろう。
BMW Inchcape Poznań BMW R18 Speedy Gonzales.
インチケープが製作した「スピードゴンザレス」は「メキシコ最速のネズミ」という意味。どこかコミカルながら、そのド派手さが凄い迫力だ。
BMW ZK Motors BMW R18 BlackJack.
クランケースとミッションケース以外のほぼすべてをブラックアウトしたZK Motorsの「R18 Black Jack」。ただブラックアウトしただけでなく、ブラッククロームを広範囲に使うことで高級感を出したそうだ。
BMW Dobrzanski Team Customs BMW R18 Isle of Man.
Dobrzanski Team Customsによる「R18 Isle of Man」。1939年にマン島TTレースで優勝したモデルをモチーフとしたクラシカルレーサー的な仕上げが魅力。サイドカバーのNo.49はその時のライダーであるマイヤーの番号。
Liberty Motors Piaseczno BMW R18 Liberty.
Liberty Motors Piasecznoが製作した「Liberty」。ポーランドのカスタムビルダーであるNine Hills Motorcyclesが製作。前後フェンダー、タンク、シートライトなどすべてワンオフで近未来的な仕上がり。
BMW Smorawiński BMW R18 Roar.
Smorawinskiが製作した「Roar」。Roarとは咆哮の意味でR18のコンセプトモデルに近いボバースタイルの仕上がり。シンプルながら自然で上質な仕上がり。
BMW Inchape Wrocêaw BMW R18 Roadster.
ヴロツワフのInchcape Wroceawが製作した「R18ロードスター」はなんとシートカウルが予備タンクになっている弾丸レーサーの雰囲気。
BMW Team Długołęka BMW R18 The Great Wave.
Team Dlugolekaが製作した「R18 The Great Wave」。タンクに描かれた波はどこか浮世絵風。日本の絵画とボバースタイルをインスパイアしている模様。