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その他

オランダ発、スペシャルスプリング

BMWBIKES vol.99 掲載記事

Text & Photo / ミヤシーノ宮下豊史
取材協力&問い合わせ / アクティブ
www.acv.co.jp
☎︎0561-72-7011

オランダ発、BMW Motorradの特性を
さらに伸ばすスペシャルスプリング

パープル色が目立つ
ハイパープロスプリング。

独自で開発した
「コンスタントライジング・レート」
を持つスプリングで、そもそも高性能で
快適なサスペンションを装備した
BMW Motorradを
さらに、なめらかかつよく動く
高性能ツーリングマシンに変化させる。

日本の総輸入元のアクティブに
ハイパープロの持つ「快適さ」
を教えてもらった。

SPLスプリングで
コンフォートな乗味に

 ここまでスプリングに特化してサスペンションチューニングを考えてきたブランドはあっただろうか。ハイパープロは’92年創立のオランダの会社だ。

 路面状況が場所や気候などで刻一刻と変化する道路事情の中、もっと快適な乗り心地でツーリングができないものか、と考え開発が開始された。

 スプリングは不等ピッチを採用。より柔らかいレートから、コシがあり踏ん張りの効く高レートまでを一つのスプリングの中に順に設定することで、ストリート上の様々なシチュエーションに対応し、かつ乗り心地をなめらかにする。

 実はこの設計思想に一番マッチしているのがツーリング志向の強いBMWだ。GSやRTなどのテレレバー車との相性も良く、よりコンフォートな乗り心地に仕上がる。

 アクティブでは、輸入したものを一本一本、検品した後、販売している。現時点のスプリングのラインナップは3000越え。

 この豊富さから、全世界のユーザーが求めている「乗り心地」に対して、真摯に開発を続け、結果を出してきたことを感じる。

写真はG310R(2017-2020モデル)にスプリングキットを組み込んだもの。リアだけではなくフロント用もあり、前後セットのコンビキットもある。約20mmローダウンするスプリングも設定あり。
前後スプリングがセットとなった「コンビキット」。車種ごとにスプリングレートとオイル粘度が設定されている。
こちらはリアショック。「Japan Spec」サスペンションでアクティブが日本人に合うように車種ごとに開発、セッティング。フロントフォークやツインサスもラインナップ。BMW用は、RnineT、S1000RRなどがある。

ハイパープロの担当者
アクティブ 開発2課

宇田 知憲

「スプリングが乗り心地の
8割を握る!?」

注目するのは〝スプリングの巻きの間隔〟

Cのリニアレートは一般的なスプリング。レートが一つなので、荷重をかけると、全体が均等に縮んでいく。Bは二つのレートを持っているので、低レート部が先に縮みきり、その後、高レート部が均等に縮まる。ハイパープロは複数のレートでさらに不等ピッチなので、各部分がすぐに次のレートへとバトンタッチし縮まっていく。それが、どんな場面でも「柔らかすぎず、固すぎず」という状態をもたす。左の図表にその特性をわかりやすく表現されている。

イベント等でユーザーにその違いを体感できるように、サスペンションを仕込んだ体感機(椅子)が用意されている。腰掛けただけでその差は歴然。
アクティブが輸入したハイパープロのショックは、全てダンパーテスターでチェックしている。ダンピング性能、オイル漏れの有無など。スプリングも間違いのないように、一点一点ノギスをあてスプリングの線径等を計測しているので安心だ。

車種によるがスプリングが複数設定されている場合も。F700GSは純正長、15mmダウン、日本の要望で追加された30mmダウンの3種を用意。

詳しいラインナップはこちらから
www.acv.co.jp/hyperpro/
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