【開催日】2023年6月4日(日)
【開催場所】群馬県嬬恋村「浅間火山レース跡地」(群馬県)
主催:BMW MOTORRAD首都圏ディーラーネットワーク
Text:BMWBIKES Photo:Atsushi Sekino
歴史ある浅間火山レース跡地をまる1日、GSで思いっきり遊べるのがこのイベントだ。多彩なコースやプログムが用意され、毎回、GS仲間が増え、どんどんGSとオフの魅力にはまる。そんな魅惑のイベントレポートと、この催しで人生が豊かになったライダーに話を聞いた。
浅間レースウェイ跡地の広大なコースを全面使って丸一日GSで楽しむGSファンライドが去る6月4日に開催された。昨年は約160台のエントリーだったが、今年はそれを上回る180台ものライダーが集まった。当日は、実に気持ちのいい快晴。早朝からぞくぞくとGSが集まり、ブリーフィングの始まる9時にはGSで駐車場があふれかえった。
このGSファンライドの魅力は、内容の濃いプログラムですべてのライダーがオフロード走行を楽しめること。オフロード経験が浅い超初心者には、インストラクターがその基礎を教えてくれる「ビギナートレーニング」が用意され、フラットな外周路を回る周回コースは、スローとハイの時間が30分ごとに切り替わるので、後ろから速いライダーに煽られるようなこともない。そのいっぽうで中級以上のライダーには4種類もの「アドベンチャートレッキングコース」が用意され、さらに難易度が高い「トロフィーコース」も設定されているので、その技量に合わせたコースを楽しむことができるのだ。
会場にはパーツやウエア、タイヤメーカーのブースが並び、各ディーラーのテントでは同じ店舗の客同士が交流し、回を重ねるごとにGS仲間が増えるなど、GS乗りにとって心底楽しめるお祭り的なイベントなのである。
実際に参加したGSライダーの皆さんはこのイベントをどう感じたのか、今回は3人の参加者にお話をうかがってみた。
川口克哉さん
東京都の府中市にあるA-Bigモトラッドで車両を購入した川口さん。オフロードにはまって8年目。普段はソロで林道ツーリングを楽しんでいる。愛車はR1250GS-ADVの40周年モデル。
唐島哲也さん
神奈川県相模原市のモトラッド相模原でF850GSを購入した唐島さん。かつてはキャンプツーリングにはまっていたが、今はF850GSをきっかけにオフロード走行にもすっかりはまってしまったそう。
「2015年に初めてGSを買ったんですが、その当時はGSでダート行くなんてとんでもないって思っていました。しかしその直後にA-bigの高水店長からスクールや走行会に誘われて、初心者コースに参加したらもう感動的で、こういう世界があったのか!と、オフロードにどっぷりですよ。イベント以外は基本的に林道ツーリングがメインですね。関東近郊はほとんど行きました。ソロで自分のペースでゆったり走るのがいいですね。ファンライドはもう5回か6回目です。普段はソロが多いので、アドベンチャーコースのようなリスクのある所は行かないんです。このイベントだとスタックや転倒しても誰かが助けてくれるので本当に安心です。ディーラーの皆さんや主催者の皆さんのホスピタリティには本当に感謝しています」
「アナキーワイルドは、オフロードでは最高なのは、熟知しているんですが、荷物満載で高速道路を走っても快適なのがいいですよね。志賀高原のGSデイズでゲレンデを走っている最中、後輪が激しく横に滑っても、なんとか収束して元に戻るのがわかり、本当に自分のスキル不足を補ってくれますね」
「私は2020年に今のF850GSを買ってから初めてオフロードの世界を知りました。元々キャンプツーリングが好きで、オンロードバイクに荷物を積んで走っていたんです。東北をツーリングしているときに長い砂利道があって、オンロードバイクでは怖いなということになって、アドベンチャー系に興味を持つようになりました。そこでF850GSを購入しオフを走ってみたら、こんなに楽しいのか! と、すっかりはまってしまいました。こういったイベントだと転倒してもすぐに皆が助けてくれるので、安心して楽しめます。皆さん上手なので、一緒に走ると、走りの勉強になるのもいいですね。また同じカテゴリーのバイク仲間ができるなんて、今までまったくなかったことなので、本当にバイクライフが豊かになりました。そういった意味でもBMWのアフターフォローはすごいと思います」
「今回はアナキーワイルドを履かせてもらったのですが、やはり安心感が違いますね。ふっと振られたとき立て直せる感じがすごいと思いますし、サンドの場所などで、フロントのグリップ感がまったく違い感動しましたね」