IMPRESSION

インプレッション

BRIDGESTONE AT41

BMWBIKES vol.97 掲載記事

Text / BMWBIKES
Photo / Koichi Ohtani
問い合わせ / ブリヂストンお客様相談室
☎︎0120-39-2936

BMWBIKES
TYRE IMPRESSION

BRIDGESTONE
BATTLAX
ADVENTURE TRAIL
AT41

アドベンの主流を担う
全方位性能を搭載!!

ちょっと怖いけど
GSでフラットな林道やダートを
走ってみたいというユーザーが
年々増えているという。
そういったニーズに応えられるのが
オンロードタイヤながら多少のオフも走れる
このAT41だ。

オールマイティな実力と
GSを武骨にするルックス

 舗装から未舗装まで、幅広いシーンで使えるアドベンチャー系タイヤがここ数年の主流となりつつあるが、そんな中でも後発ゆえ、非常にバランスのいい性能を持って登場したのがこのAT41だ。

 走り出してみてすぐにわかるのがタイヤの剛性感。市街地や高速道路の直線では確実な剛性を感じ、ワインディングでは剛性さとしなやかさが両立し、安心して寝かせていけるグリップを実感。GSのノーマルであるA41と比べると多少のロードノイズを感じるものの、乗り味はほぼオンロードタイヤのそれである。

 試しに林道にも入ってみたが、そこが場所によって意外とガレていた。しかしGSのトラクションコントロールを併用することでグリップが増し、意外と楽に通過できたのだからこれは嬉しい驚きだ。

 ブロックの高いオフタイヤだと、ダート以外はノイズや振動などメリットに乏しい。しかしこのAT41は8割オンなので、通常使用のストレスが少ないというより快適だ。その上でGSに着けた際のルックスが圧倒的に武骨で力強くなるのだから、これも大きな魅力だ。

BRIDGESTONE BATTLAX
ADVENTURE TRAIL AT41

オンロード主体のタイヤながら、オフルックなデザインなのでこういったシーンもよく似合う。もちろんこの程度の林道なら余裕でこなせる実力だ。新しいブロックの形状はタイヤのショルダー部分にまで及び、ツーリングコンパウンドの採用で充分なドライ、ウエット、耐摩耗性能が確保されている

不意のダートにも充分な
グリップ性能を発揮!

ブロックのパターンは、フロントは同社のオフロードタイヤであるAX41にやや似ているものの、リアは新開発のデザイン。ロードタイヤながらA41に比べ圧倒的に溝が深いので排水性、排泥性が高く、ウエット路面や多少のマディでのグリップ性能が期待できる。

最近はブームの影響もありキャンプツーリングに行くライダーが多い。しかし山中のキャンプ場はアクセス路や場内が未舗装であることも日常茶飯事だ。そういったシーンでもこのタイヤなら安心して走ることができる。
基本的にはオンロードタイヤだが、オフもフラットな林道ならまったく問題なし。コーナリングも剛性感としなやかさの両方を実感でき、中庸的でオールマイティな乗り味。低速ハンドリングや騒音静粛性は同社のA41に比べるとやや劣る印象。高速の直進安定性は抜群だ。
※このチャートは、弊誌が実走テストを元に判断し、作成したものです。
AT41は装着することで、GSがより武骨な印象になるのも魅力のひとつ。とくにフロントはショルダーまできっちり溝が入っているので、オンロードタイヤから比べると印象はガラッと変わる。
この場所はフラットで走りやすいが、実はこの奥がけっこうガレていて通過に不安がよぎった。しかしEnduroモードでサスペンション、トラクションコントロールをセッティングすると、意外と楽にそのガレ場を通過することができた。電子制御とのマッチングも良好である。
FRONT

110/80R19 M/C 59V TL
120/70R19 M/C 60V TL
90/90-21 M/C 54V TL

REAR

130/80R17 M/C 65H TL
150/70R17 M/C 69V TL
170/60R17 M/C 72V TL
150/70R18 M/C 70V TL

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