IMPRESSION

インプレッション

MICHELIN ROAD6

BMWBIKES vol.97 掲載記事

Text / Kazuhiko Yokota
Photo / Kaku Hirashima
問い合わせ / ミシュラン
www.michelin.co.jp/motorbike/home-motorbike

BMWBIKES
TYRE IMPRESSION

MICHELIN ROAD6

驚愕のウエット性能で
旅先の雨も楽しめる!?

スポーツツーリングユースをターゲットにした
ミシュランのニュータイヤ
「ロード6」が発表された。
従来モデル譲りの高いドライ性能に加え
さらに進んだとされるウェット性能を
テストコースで体験してきた!

ツーリングライダーの
心強い味方になる!

 ミシュランの新製品、ロード6はロード5の正常進化モデル。先代の良い面を受け継ぎつつウェットグリップや耐久性、高速安定性を向上。天候を問わず長距離を駆け抜けるヘビーユーザーにとって安心度が高まる進化を遂げた。

 試乗は人工的に濡れた路面を再現できるテストコースで行なわれた。いくら説明でウェットグリップが向上したと言われても実際にそのエリアに突っ込むとなると緊張する。しかし直線路のブレーキテストで驚いた。不安感がないのだ。

 それならとブレーキを強くしていくと、最終的にフロントのABSが作動するほどのハードブレーキングができたのだ。実際にそこまでかけるシーンはなかなかないだろうが、精神的な余裕はかなりのものになると感じた。

 またパイロン走行で軽くバンクさせたときも不安感はなく、狙ったラインを素直にトレースしてくれる。これならツーリング先で急な雨に降られても平常心のまま目的地にたどり着けるだろう。

 季節を問わず、多くのライダーにバイク旅の充実感を味わわせてくれるタイヤであることを実感した。

横田和彦

Kazuhiko Yokota

1968年生まれ。さまざまな排気量のバイクでツーリングからサーキットまで走り、その経験を活かし多くの媒体に寄稿中。

MICHELIN ROAD6

一見、先代のロード5に似たトレッドパターンだが完全新設計だ。ドライ&ウェットそれぞれの路面で優れたパフォーマンスを発揮し、摩耗も均一になるよう最適化されている。

バイクが直立しているときは、かなりハードなブレーキングでも破綻せずに減速。パイロンではバンクするときの動きもスムーズで、ハンドルからグリップ感が明確に伝わってきた。

新設計のトレッドパターンは、バンク角を問わずさまざまな路面でのグリップを確保。コンパウンドの変更で耐久性が向上し、摩耗しても排水性能を損ねないサイプ形状を採用している。
かなりバランスが良い印象。コーナリングがやや低めだがコンセプトを考えれば充分なもの。バンク中の安定感は高かった。電子制御を妨害するシーンはなく、低温やウェットでの信頼性は抜群。
※このチャートは、弊誌が実走テストを元に判断し、作成したものです。

重量車向け
「GT」モデルもあるぞ!

タンデムやパニアケース装着などを想定し、より高密度のカーカスで剛性を高めたモデル。基本性能はそのまま、高速走行路での強力な縦Gもしっかりと受け止めてくれた。
FRONT

110/70ZR17 M/C (54W)TL
120/60ZR17 M/C (55W)TL
120/70ZR17 M/C (58W)TL
120/70ZR18 M/C (59W)TL
110/80ZR19 M/C (59W)TL
120/70ZR19 M/C (60W)TL

REAR

140/70ZR17 M/C (66W)TL
150/60ZR17 M/C (66W)TL

160/60ZR17 M/C (69W)TL
180/55ZR17 M/C (73W)TL
190/50ZR17 M/C (73W)TL
190/55 ZR17 M/C (75W)TL
150/70ZR17 M/C (69W)TL
170/60 ZR17 M/C (72W)TL

FRONT GT SPEC ※

120/70ZR17 M/C (58W)TL

REAR GT SPEC ※

180/55ZR17 M/C (73W)TL

※GTスペック。車両重量250kg前後を基準に
それを上回る重量の大型ツアラー用。
(R1200RT、R1250RT、K1600GT/GTL等)

※赤字は発売予定。

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