BMWBIKES vol.97 掲載記事
r’s gear
三重県亀山市のぼの62-9
☎︎0595-85-8778
www.rsgear.co.jp
Text / Akira Kurita
Photo / Toyoshi Miyashita
巻頭のR18カスタム車たちに負けないよう
愛車をカスタムしてみよう。
思い描く理想のスタイルに変更したり
用途に合わせてパーツをチョイスし
自分仕様に仕上げるのも悪くない。
ワンポイントだけでも自分のこだわり抜いた
アイテムを装着すると
グッと愛着も沸くことだろう。
ここでは多彩に展開する
BMW Motorradの各シリーズを
より魅力的にするカスタムパーツメーカーと
そのアイテムを紹介するので
愛車のカスタム計画の参考にしてもらいたい。
BMWのバイクはとてもよくできている。しかしそれは本国ドイツやヨーロッパユーザーに合わせて作られたマシン。その素晴らしい車両を自由自在に操るには、日本人の大半は体格が小さい。特にツーリングに出るとそれが顕著に現れ、その結果疲れとなって現れる。アールズ・ギアは樋渡代表を筆頭にBMWでのロングランを快適にするパーツを実走行テストの上、世に送り出す稀有なメーカーだ。
バイクメーカーが膨大な時間を使って開発するニューモデル。だが身長や体重が異なるライダーが皆、満足できるとは限らない。
ライダーが無意識にバイクに合わせたり、違和感を覚えながらライディングすることが余計な疲労につながり、楽しさをスポイルすると考えるのがアールズ・ギアの樋渡代表。
モリワキレーシングやスズキでトップクラスのレーシングライダーとして活動した経験は、ピークパワーだけでなくスロットル低開度の特性も考慮したオリジナルマフラーや、日本人の体格に合わせるためのハンドルブラケットやステップといったポジションパーツに反映されている。
その上で、ユーザーの満足感を満たしてくれるクオリティの高さもアールズ・ギア製パーツの大きな特徴である。BMW用としてはレアなJMCA認定のフルエキゾーストマフラーは、エキパイとサイレンサーをチタン合金製とすることで軽量化とトルクアップを実現し、圧倒的ステイタス性も獲得。
こうした製品作りを支えているのが同社の実走主義だ。樋渡代表を筆頭に実際に走行する中から改善ポイントを洗い出し、それを解決するためのパーツを開発する。実直なプロセスで生み出される製品自体が、同社のもの作りに対する姿勢を物語っている。
r’s gear 代表
1988年からオリジナルマフラー、ワイバンの製造を開始したアールズ・ギアの樋渡代表。当初は日本製ビッグバイク用が中心だったが、R1100RT用の開発を通じてBMWに心酔。扱いやすく疲れないBMW用マフラーのラインナップは国内メーカー随一を誇る。