Text& Photo / Nobuki Sakurai
ピュア&クラフテッドは、2015年にベルリンでBMW Motorradの主導で始まったフェスティバル。音楽フェスの中に、バイクの文化を融合したもので、今年もモトラッドデイズと同時期に、クロイツベルクの市街地にあるナポレオン施設という古びた工場跡地のような場所で開催された。
会場に入ると、すでに凄い熱気だ。屋外に2カ所、屋内に1カ所ステージが設置され、Cari Cari、 Drangsal、WU-LUなどのアーティストが常に熱唱。参加者はモトラッドデイズとは明らかに違う、若い層が中心で、皆、それぞれビールを片手にノリノリで踊っている。ドイツらしい極太のソーセージも焼けたそばから売れていく。
そのいっぽうで屋内展示場に入ると、そこはまったりした空間。BMW純正カスタムとしてサーフボードを抱えたCE04を始め、GRモト、バガボンドモト、フーキーズ、リロードランドといった新進気鋭のビルダーが作ったカスタムモデルがずらりと展示されている。
中央ステージは左右にランプが設置され、そこではスケートボードやBMXのチームが技を披露。そして一番の目玉だったのが、そのステージに新しい電動バイクである「CE02」がワールドプレミアとして発表されたことだ。現在本社でBMW Motorradのトップを務めるマーカス・シュラム氏自らが登壇し、このマシンの新たなる魅力と世界観を語り、会場の熱気はさらに加速したのだった。
カスタムバイク以外に、レザーアイテムやビンテージアパレルなどの出店も多数。右の写真はCE-02と今後の電動バイクの世界について熱く語るマーカス・シュラム氏。
ボバーキットのシングルシートとリアフェンダーを組み込み、アクラポビッチのサイレンサーを装着。アップハンで全体にカジュアルに仕上げたR18。