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本誌編集長がBMW Motorradのベルリン工場へ潜入!?②

BMW Motorrad plant in Berlin Spandau exciting guided tours.

Text:Nobuki Sakurai Photo:BMW Motorrad

BMWBIKES vol.103掲載記事

100周年を機に大きく 盛り上がるシュパンダウ

工場の敷地に入って最初に通されたのがロケーションセンター。ここで工場全体の説明や概要を教えてくれる。そしていよいよ工場の中へ。物流センターでは人の力では動かせないような重いパーツなどをロボットが載せて自動で配布するハイテクを目の当たりにし、エンジン部門とアッセンブリー部門では、各所でエンジニアが1台ずつ詳細に書あかれたオーダーシートを見ながら人の手で仕上げて行くのを見学した。例えば排気システムのテストルームでは、異音や不具合をはじき出し修正するには長年の経験と勘が必要になる。つまりそこにはハイテクな設備と、熟練したエンジニアの技術の両方が介在しているのだ。
そしてこの工場見学は現在ガイド付きのツアーとしても実施され、誰でも楽しむことが可能。さらには2023年の9月30日には同敷地内にBMW Motorradだけを集めたミュージアム「BMW Motorrad Welt」もオープンする予定だ。BMWのオーナーであれば、一度はこのミュージアムと工場を見学してみてはいかがだろうか。

自分のバイクもこうして作られてきたのか、と感慨にふける櫻井。そういえばフラットツインはR18とRnineTシリーズしか見かけないな、そう思ってハッとした。そう、すでに水冷のRシリーズは1300として生産されている(はず)なので、見学者に見せることができないのだ。おそらく2024年になれば水冷シリーズも見学できるだろう。

そしてボクサーエンジンを搭載した100万台目のGSが6月21日に誕生。またR1300GSも9月末に発表される!


このベルリン工場で、もう一つの目玉が電動バイクのセグメントだ。BMWは2007年から電動モデルの開発を始め2012年に初の電動モデル「C evolution」発表。2021年にはさらに進化したCE-O4をリリースし、このカテゴリーではパイオニア的な存在を確立した。工場内にはCE-04のカットオフモデルもありその構造は非常に興味深いものだった。



今年の6月21日、GSシリーズが誕生から43年で累計100万台に到達したことをBMW Motorradのトップであるマーカス・シュラム氏が発表した。記念すべき100万台目のGSは、トリプル・ブラック・スタイルのR1250GSだ。9月末にはR1300GSも発表されるので、この偉業はまだまだ続くのではないだろうか。
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