HOWTO

ハウツー

ソロキャンプ完全マニュアル⑦

BMWBIKES vol.94 掲載記事

Text / Nobuki Sakurai
Photo / Atsushi Sekino

STEP 05

必要な道具を解説

前記事では収納状態だった道具を
ここからは具体的に組み立てて説明しよう。
ここで紹介している道具は
編集長 櫻井個人のものなので
今ではモデルが変わっていたり
流通していないものもあるので
あくまで参考として紹介する。

②調理のための道具

クッカー/器

 クッカーとは、調理として使う鍋や食器のことを指す。クッカーにも軽くて丈夫なチタン、比較的リーズナブルなアルミ、高耐久で使いやすいステンレスなど様々な素材がある。

 使いやすいのは大小の鍋とフライパンがセットになったもの。ソロならだいたいそのセットで事足りる。フタがあると、焚火の灰や虫が入らないので、選ぶ際はフタがあるかどうかがポイント。

 また違うメーカーのクッカー同士が偶然にぴったり重ねられることもある。これを「シンデレラフィット」と呼ぶ。写真のセットは、三つのメーカーのものが一つに収まるようになっている。

バーナー

 キャンプ用のバーナーにはガス、ガソリン、アルコール、ケロシン(灯油)といくつかの燃料があるが、現状で一番使いやすいのが写真のガスタイプ。

 ガスにもOD缶(①)と家庭でも使われるCB缶(②)の二つがある。CB缶だとコンビニでも入手できるので、より手軽に使える。

調味料

 調理の際に必要なのが調味料。これは筆者の個人例。ハーブなどが入ったマジックソルト、コンソメ、オリーブオイル、ごま油。基本これがあれば味付けはなんとかなる。

 これらもすべて100円ショップ製。あとは好みで足せばいいだろう。

カトラリー/トング/ハサミ

 食事や調理をする際はこういったカトラリーも必要だ。クッカーを傷つけにくい木製スプーン。トングは万能器具。意外と使えるキッチンバサミ。あとはスプーン、フォーク、ナイフだ。

 これらは100円ショップのものでもまったく問題ない。

水筒

 調理をしたり、歯を磨いたり、ちょっと汚れたクッカーをすすぐなど、「水」もキャンプでは必要になってくる。基本的にキャンプ場には水道があるので、こういった折り畳み式の水筒があると便利だ。これも100円ショップのもの。

コーヒーセット

キャンプ場に着いて一杯、朝起きて一杯と、キャンプにおいてコーヒーに重きを置く人は意外と多い。せっかくなら豆をミルで挽いてハンドドリップしたい。アマゾンを見れば携帯用ミルは2000円ほどから販売されている。

キッチンバサミと
トングはとにかく使える!

長年のキャンプ経験の中で、筆者が調理の際に一番使うのがトングだ。肉、野菜、パスタ、魚などトングはなんでもつかめ、とにかく万能。また写真のようにトングで持ってキッチンバサミで切るとまな板が必要ない。この二つは必ず入れたい装備だ。

③照明器具

ガスランタン/ガソリンランタン/LED

以前はキャンプの照明といえばガソリンかガスを燃料としたランタンだったが、今はすっかりLEDが主流だ。LEDはテントの中と外両方で使え、軽量、コンパクトなうえに省電力なので、フル充電しておけば充分に二晩過ごせるものもある。ランタンはメインとなる少し大きなものと手元を照らす小型の物の二つあると便利だ。もちろんガスやガソリンランタンが発する「シュコーーーー」っという独特の音を聞きながら夜を過ごすのもまたいい。

ソロキャンプ完全マニュアル⑧へ続く

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