IMPRESSION

インプレッション

BMWBIKES TIRE IMPRESSION #3

BMWBIKES vol.87 掲載記事

Text / BMWBIKES編集部
Photo / Atsushi Sekino、Satoshi Mayumi

BRIDGESTONE
BATTLAX
ADVENTURECROSS

AX41

オフロードシーンで絶大な信頼性を
発揮する次世代の定番モデル

巨大なGSで、本格的に
オフロードライディングを楽しもう
となるとそれなりのタイヤが必要だ。
このAX-41はそんなライダーに
うってつけのブロックタイヤである。

www.bridgestone.co.jp

最後発の真打的存在
オフ好きなら必須の選択

 最近はGSで本格的にオフを楽しむイベントが増えている。そういったイベントでは、急坂登攀や、マディ、草地の走行などノーマルタイヤでは到底グリップしないシーンも多い。

 そこでオフロード比率の高いタイヤが選ばれるわけだが、このブリヂストンAX-41は最後発だけにすでに多くのライダーから支持されている。

 トレッドパターンで印象的なのは、大小の台形ブロックが交互に配列されていることと、そのブロック間の隙間の広さ。

 これにより高いトラクション性能と排泥性を両立し、ハイトの高いブロックは同社のA41に対し強度と剛性を30%も向上させていることから、耐久性も大幅に上がっている模様だ。

 R1250GSに履かせてみた印象は、オフロードでたしかに強烈なグリップ感だ。フラットダートではスライド感覚がしっかり伝わり、大きな砂利の道でもアクセルを開けていれば安定感たっぷり。

 電子制御との相性も悪くない。極低速域だとゴツゴツさを感じ、高速道路では低いロードノイズも聞こえるが、それらを補って余りある魅力がこのタイヤにはある。

BRIDGESTONE
BATTLAX
ADVENTURECROSS AX41

前後は基本的に同じパターンを採用。一つ一つのブロックは、これまでにあまり見ない台形デザイン。大小の台形が前後左右に絶妙なバランスで配置されている。

フラット、玉砂利
泥濘地、草原
GSの性能をフルに発揮させる
ベストチョイス

リアはA41に対してブロックの断面積を約30%増量。路面に食い込み、高いトラクション性を発揮する。センターの大きなブロックは、かなり大きく見た目的にも頼もしい。
前後とも基本的には同じパターンだが、フロントにはブロック壁角度最適化技術を採用。走行時のブロック変形を考慮し、ブロック後端に発生する段差摩耗を抑制している。
6月に行なわれた「GSファンライド」ではAX-41を履いたR1250GSでゲレンデのヒルクライムに挑戦。滑りやすい草地でもがっちりしたグリップでぐんぐんとゲレンデを上がってくれた。
今年のインターナショナルGSトロフィー選考会の模様。参会者の6割がAX-41を選んでいたようだ。
荷物を満載したGSで、林道の泥濘部と水溜りへ。それでもフロントが滑る様子はなく、安心してわだちに入っていけた。
大きめの玉砂利が広がる河原でも、そのグリップは顕在で、コーナリングもグリップが破綻することなく安定した性能を見せてくれた。

性能比較レーダーチャート図

※このチャートは、弊誌が実走テストを元に判断し、作成したものです。

AX-41は本格的にオフロード走行に寄ったタイヤなので、やはりオフロードでの値が高い。とくにフラットダートでは非常にコントロールしやすく楽しい。いっぽうで低速のハンドリングはゴツゴツ感を覚え、高速走行時はブォーという低い走行音が常に聞こえたがこれはいたしかたないこと。

FRONT

19インチ
100/90-19 M/C 57Q TL
110/80B19 M/C 59Q TL
120/70B19 M/C 60Q TL

20インチ
90/90-21 M/C 54Q TL


REAR

17インチ
130/80B17 M/C 65Q TL
140/80B17 M/C 69Q TL
150/70B17 M/C 69Q TL
170/60B17 M/C 72Q TL

18インチ
150/70B18 M/C 70Q TL

※BMWBIKES vol.87 掲載時

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