Text & Photo / Akira Kurita
取材協力 / ワールドインポートツールズ
☎︎ 045-949-2451
www.worldimporttools.co.jp
「ステイホームを楽しむ」
歴史と伝統のあるBMWに負けず劣らず
一世紀を超える老舗メーカーが
いくつもあるのがドイツの工具業界。
ひとりでバイクいじりに
没頭するのに最適な今こそ
ドイツブランドのハンドツールを
手に取ってみたい。
1900年に創業し、1919年には世界で初めてラチェットハンドルを開発して特許を取得した、進取のアイデアと高い技術力を兼ね備えたマタドール。
日本の工具市場で紹介されたのが最近なので知名度の点ではこれからだが、ドイツ本国では歴史ある工具ブランドとして知られている。
日本市場ではソケットツールからお披露目となるが、ドライバーやレンチ類も製造する総合工具メーカーである。
差込角1/2インチと1/4インチのソケット工具を持ち運びにも便利な樹脂ケースにまとめたセット工具。日本市場でポピュラーな3/8インチが抜けているのが不思議だが、1/2を選択することでソケットが最大32mmまであるのが特長。ヨーロッパらしいマットな仕上げのソケットは薄肉仕上げで、狭い場所でも使い勝手が良い。
トルクス11個を含む30個のビットはドライバーか1/4ラチェットハンドルと組み合わせて使う。トルクスはT6、T7、T8、T9、T10、T15、T20、T25、T27、T30、T40とサイズが豊富。
ラチェットハンドル製造だけでも100年の歴史を誇るマタドールの最新作。狭所作業で有利な90ギアを採用しながら、DIN規格を大幅に上回る耐用トルクを確保。硬度の異なる3種類の樹脂からなる握りやすいグリップで作業時の快適さをアップする。
差込角1/4、3/8、1/2インチが用意されたZ90シリーズをひと言で表すなら質実剛健。華美な装飾はないが、90ギアのクリック感、ヘッドとグリップのバランスの良さなど実用性は高い。
工具はあくまでも作業のための道具だが、ドライバーひとつでもメーカーによってこだわりポイントが全く異なる。世界トップクラスの品質と性能を持つドイツ製工具に対して、アメリカ製や日本製工具も独自のアプローチで使いやすさを追求している。
そんな世界中の工具を体感できるのがワールドインポートツールズ。自宅で楽しむための……という趣旨から若干外れるが、是非とも店頭で愛車にマッチするドイツ工具に触れてもらいたい。
神奈川県横浜市都筑区荏田南1-17-4
☎︎ 045-949-2451
www.worldimporttools.co.jp