Text & Photo / Akira Kurita
取材協力 / ワールドインポートツールズ
☎︎ 045-949-2451
www.worldimporttools.co.jp
「ステイホームを楽しむ」
歴史と伝統のあるBMWに負けず劣らず
一世紀を超える老舗メーカーが
いくつもあるのがドイツの工具業界。
ひとりでバイクいじりに
没頭するのに最適な今こそ
ドイツブランドのハンドツールを
手に取ってみたい。
握りやすさや軽さといった単純な指標ではなく、作業者の安全性を考慮した上で設計を行なうハゼットは、社内規格でDIN規格比50%以上の耐久性を確保した製品開発を行なっている。
1868年の設立当時に主力製品だったプライヤーから1950年代には自動車整備工具を増やし、メーカー専用工具の開発を行ないモータースポーツシーンでも活躍を続けている。
コンパクトに設計された最新の自動車に対応できるように新開発した90ギアのラチェットハンドル。ギア数を増やせば少ないハンドル振り角(4°)でソケットが回せるため、スペースが狭い場所で有利になる。一方でギア数を増すとピッチが細かくなってギアへの負担が増えるため強度の確保が鍵となるが、DIN規格の最大トルク202Nmに対してほぼ倍近い400Nmを実現。
作業中に使う工具や外した部品を地面に置きたくない、そんな時に便利なのが片手で持てるおかもちタイプのトレイ。ハゼットのこのトレイが日本で紹介されて以降、一大おかもちブームが勃発してさまざまなメーカーから類似商品が登場した。
使いそうな工具をあらかじめキャビネットからトレイに移して作業場所まで運べば、工具を取りに往復する手間が省ける。幅396×奥行294×高さ215mmでトレイ部分に深さがあるので、平らなバットより収容能力が高い。
工具はあくまでも作業のための道具だが、ドライバーひとつでもメーカーによってこだわりポイントが全く異なる。世界トップクラスの品質と性能を持つドイツ製工具に対して、アメリカ製や日本製工具も独自のアプローチで使いやすさを追求している。
そんな世界中の工具を体感できるのがワールドインポートツールズ。自宅で楽しむための……という趣旨から若干外れるが、是非とも店頭で愛車にマッチするドイツ工具に触れてもらいたい。
神奈川県横浜市都筑区荏田南1-17-4
☎︎ 045-949-2451
www.worldimporttools.co.jp
「素敵な工具で愛車をいたわる⑦」へ続く