Text & Photo / Akira Kurita
取材協力 / ワールドインポートツールズ
☎︎ 045-949-2451
www.worldimporttools.co.jp
「ステイホームを楽しむ」
歴史と伝統のあるBMWに負けず劣らず
一世紀を超える老舗メーカーが
いくつもあるのがドイツの工具業界。
ひとりでバイクいじりに
没頭するのに最適な今こそ
ドイツブランドのハンドツールを
手に取ってみたい。
プロフェショナルユーザーの厳しい評価と難しいニーズに応え続けることで、プライヤー専門メーカーとして確固たる地位を築いてきたクニペックス。
1882年以来、質の高い原材料と高度な加工技術を駆使して、1000種類のラインナップを誇る同社の製品には、掴み作業に対する圧倒的なノウハウとこだわりが詰め込まれている。
相手を掴むプライヤーとボルトを回すレンチの働きを1本でこなす便利ツール。めっきの化粧ボルトも傷つけない、刻みのないアゴはジョイントのプッシュボタンで平行に開き、ボルトやナットの二面を確実にホールドする。一方で曲がったパネルを修正するような場合にも、アゴがピッタリ閉じるので薄板もしっかり保持できる。
アゴの開口幅は0~40mmとワイドで、一方のハンドルを押すだけでアゴが閉じる力が掛かり、ジョイントの構造によりくわえる力が10倍に高まるのでモンキーのように使える。車載用にベスト。
パイプのジョイント部分に使われるホースクランプはかつてはネジ式が一般的だったが、締め付け力が安定しないためスプリング式が主流となっている。アゴの先端の小さな突起が、張力が強いクランプの端部に引っかかることで、滑って外れることなく着脱できる。
もう少し、というところまで握るたびにプライヤーが外れてイライラするホースクランプの着脱が、トゲのような小さな爪(グリップインサート)で解決する。専業メーカーならではの製品だ。
工具はあくまでも作業のための道具だが、ドライバーひとつでもメーカーによってこだわりポイントが全く異なる。世界トップクラスの品質と性能を持つドイツ製工具に対して、アメリカ製や日本製工具も独自のアプローチで使いやすさを追求している。
そんな世界中の工具を体感できるのがワールドインポートツールズ。自宅で楽しむための……という趣旨から若干外れるが、是非とも店頭で愛車にマッチするドイツ工具に触れてもらいたい。
神奈川県横浜市都筑区荏田南1-17-4
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「素敵な工具で愛車をいたわる⑥」へ続く