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剣山スーパー林道ツーリング

BMWBIKES vol.87 掲載記事

2019.6.8 sat ~ 6.9 sun
主催:モトラッドミツオカ 大阪
開催場所:徳島県剣山スーパー林道
Text & Photo / Tsutomu Matsui

モトラッドミツオカ大阪

有数のロングダート
GSで剣山を駈ける

キャンプあり、温泉あり、BBQあり
40台のGSが目指したスーパー林道行に密着

日本一のロングダートを
総勢40台のGSがゆく

 大阪、堺、名古屋、鈴鹿と近畿に4店舗を構えるモトラッドミツオカ。毎年白馬のモトラッドデイズには100名近いメンバーでBBQを楽しむなど、そのチームワークの良さはおなじみ。

 その中には熱心なGSファンも多く、また、主体となってアドベンチャーエクスペリエンスなどGS系イベントを行なうなど盛り上げてきた。

 そんなモトラッドミツオカが、6月8日、9日に徳島県のアイコン、剣山スーパー林道へのツーリングを行なった。宿泊施設のキャパから逆算された募集人数40名も、あっという間に埋まったというからスゴイ。

天気予報が複雑でテント泊よりも宿を選択する人が多かった。キャンプ組は徳島の自然を満喫した。
スーパー林道沿いの「風の広場」。このあたりが一番霧が濃く、思わず入り口を通り過ぎたほど。
鹿肉ジビエカレーのランチを摂った「ファガスの森」。40台のGSが並ぶ姿は壮観。1250GS系が増殖している。

 6月8日、徳島県上勝町にある月ヶ谷温泉キャンプ場に午前8時30分集合。大阪地区からでも200kmほどの距離なので、多くの参加者は前泊入り。勝浦川沿いにあるキャンプ場と川の向かいにある月ヶ谷温泉・月の宿にはすでに多くのGSが。

 9時に始まったブリーフィングでは、ミドル&ビギナー、エキスパートの2つのグループに分かれること、林道走行では「モトラッドミツオカのスタッフや中上級者のGS乗りが先導、後追いを務めるから、マイペース維持でも大丈夫です。安全な車間を保って走って下さい」そして9時30分にエキスパート組から出発。10分後にミドル・ビギナー組も出発した。

 当日の行程は、エキスパートクラスが帰着まで約150km、ミドル&ビギナークラスでは約120kmを予定している。ご存じのとおり、四国の道は一歩都市部を離れ、青く美しい渓流沿いを抜ける道ともなれば、舗装路といえども平均速度30km/hで移動するのは至難の業、ツイスティー×タイトロードの博覧会なのである。そこに奥槍戸「山の家」まで40kmちかいダートの林道が加わるからロングトリップの予感がする。

ちょっとした転倒やパンクなど林道ツーリングでのマイナートラブルはあったものの、夜のBBQはノーサイド。誰もが最高の剣山スーパー林道を楽しんだ。
さあ出発! というタイミングでのグループカット。
林道ツーリングを終え盛り上がったBBQではアマゴも登場。
自作のヘッドカバーガードが功を奏してしっかりとバイクをガード。帰れます!

 林道へのアプローチは工事中の区間をパスするため、月ヶ谷温泉から最も近い入り口を通りこし、もう一つ西側の入り口からアプローチすることに。筆者はエキスパート組を最後尾から追いかけたが、みなさん、林道を楽しそうに快走する。

 曇りだった天気は、標高をあげると霧というか雲に飲み込まれた。程なく到着したランチを摂るファガスの森までは視界良好だったが、その先は深い霧に包まれた。

 それでも、山の家までの長い林道行の途中、視界が回復。太陽も顔を出す。前日の小雨と当日の霧の恩恵で埃が立たないため、霧さえ晴れたら想像以上に走りに集中ができ、またとないコンディションとなった。

 後半、ショートカットする予定だったミドル・ビギナーグループも参加者のスキルを判断し、さらに林道を西へ進み、ほぼエキスパートと同等の距離を楽しんだ。

 林道を出て舗装路で月ヶ谷温泉に戻る途中、四季美温泉で休憩。それぞれのスリリングな体験を共有した。夜はお楽しみのBBQだ。疲れた体に冷たいビールと美味しい食材が染み渡る。こうしてGS乗り達の剣山行は最高潮に達したのである。

翌日、解散前に記念撮影。やり遂げた笑顔が光る。
仲間のバイクを手持ちのタイラップで手早く補修。走って帰れただけめっけもん、と皆で励ます。
林道を進むと様々な山の様子が見て取れる。霧深い高度に入る手前、曇っているが鮮やかな瞬間。
林道沿いから深い山並みを眺められる徳島のへそ。この日は深い霧が立ちこめ路面とにらめっこの走行。
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