LATEST MODELS 2025 – NEW-F900R

894㏄水冷並列2気筒エンジンを搭載するFシリーズのうち、ロードスターであるF900Rの2025年モデルが発表された。2月5日より全国のBMW正規販売店にて受注を開始している。

Text ：Takeshi Yamashita｜ Photo：BMW Motorrad

BMWBIKES vol.109 掲載記事

軽量化と電子制御の進化でますます魅力アップ！

ますます乗りやすく進化細部にわたるアップデート

25年式Ｆ９００Ｒの主な変更点は、エンジン改良、フロントフォーク高性能化、軽量化、標準装備の拡張、乗車姿勢の最適化だ。エンジンは新排ガス規制ユーロ５＋に対応した。最高出力に変更はなく、微妙な差ではあるが最大トルクは１Nmアップ、発生回転数が２５０ｒｐｍ高くなった。フロントフォークは剛性が高められ、さらにリバウンドとコンプレッション、プリロードの調整が可能なフルアジャスタブルとなり、ライダーに合わせたより微細なセッティングを可能としている。車体の軽量化は主に前後ホイールによるもので、アルミキャストホイールは約１・８㎏も軽い。また、バッテリーも０・８㎏も軽くなっているほか、オプションのアクラポビッチ製マフラーを装着すると従来モデルよりも３㎏以上軽い車体となる。標準装備化された機能やアクセサリーには、ＡＢＳプロ、ＤＴＣ（ダイナミックトラクションコントロール）などがある。ライディングポジションも最適化されてよりスポーティになり、空力特性も向上している。

▼DETAIL ▼

フルアジャスタブル化されたフロントフォークはトップキャップに調整ダイヤルを備える。メーターは各種設定画面も見やすい5インチフルカラー液晶を継続採用する。

テールエンドのデザインも刷新され、よりシャープな印象になっている。もちろん灯火類はLEDで、ウィンカーとテール＆ストップランプを兼ねている。

オプションで用意されるアクラポビッチ製サイレンサー（国内導入時期および価格未定）。

スポーティなルックスを演出するバーエンドミラーもオプションアクセサリーだが、レーシング・ブルー・メタリックには標準装備される。

▼ BODY COLOR▼

●スナッパー・ロックス・ブルー●

▼OPTIONS▼

**●アルミ製アジャスタブルレバー●**
切削アルミ製の調整式レバーは、本体がブラック、調整ダイヤルをブルーのアルマイトで高級感を演出。ブレーキ側は15㎜、クラッチ側は8㎜の調整が可能だ。

**●ソフトケース ●**
ソフトケース以外にもハードトップケースやバッグ類などラゲッジは豊富に揃う。

**●パッセンジャーシートカバー ●**
スポーティなドレスアップのマストアイテムだ。

**●エンジンスポイラー ●**
エンジンスポイラーは、レーシング・ブルー・メタリックには標準装備される。

▼SPEC▼

エンジン形式	4ストローク水冷並列2気筒DOHC4バルブ
ボア×ストローク	86㎜×77㎜
排気量	894㏄
最高出力	77kW(105ps)/8500rpm
最大トルク	93Nm(9.48kg-m)/6750rpm
オルタネーター	420W
バッテリー	12V/9Ah（メンテナンスフリー）
フレーム	シェル構造スチール製ブリッジタイプ
スプリングトラベル	F:135㎜　R:142㎜
トレール	114㎜
キャスター角	26°
ホイールベース	1510㎜（ローダウン1525㎜、スポーツ1505㎜）
タイヤサイズ	F:120/70ZR17　R:180/55ZR17
全長	2140㎜
全幅	ハンドルバーハイ809㎜、同スタンダード818㎜
全高	1135㎜
シート高	815㎜（ローダウン760㎜）
車重	208㎏
タンク容量	約13ℓ
燃費（WMTC）	23.8㎞/ℓ
車両価格	127万9000円〜