ドマーニやミュンヘナーが長野・伊那に大集合!
ミュンヘン工場で生産されていた1969年までのBMWをミュンヘナーや旧タイプと呼び、そのオーナーの集いがボクサーラリー。今回レポートするボクサークラブ合同ミーティングは、BMWの時代を問わず、あらゆる愛好家が集うミーティングだ。
Text & Photo / Takeshi Yamashita | Special Thanks / BOXER CLUB
BMWBIKES vol.108 掲載記事
あらゆる年代のBMW、オーナーが交流を深める
BMWの歴史と広がりを
まざまざと感じられる空間
合同ミーティングは2012年に第1回を開催して以来、今年で第13回を数えた。10月5日、信州の天気予報は雨模様で、参加者が三々五々やってくる時間帯からポツポツと降り出し、日暮れに向かって雨足が強くなっていった。
それでもレインウェアに身を包んだ90組のBMW愛好家がやってきて、停めた愛車にカバーをかけながら仲間たちとの久しぶりの再会を楽しむ姿がそこかしこで見られた。70年以前の旧タイプ。70〜80年代のOHVボクサー。90年代のR259ボクサーや縦K。水冷ボクサー。側車を伴うBMWは製造年を問わず見られたが、なかでも圧巻だったのは20台以上が集ったクラウザー・ドマーニだ。シャシーはレーシングサイドカーのビルダーとして著名なLCRが設計し、搭載されるエンジンは縦Kの1000、1100、1200㏄。ケブラー+FRPの一体型ボディは近未来SF的で、ドマーニに囲まれると一瞬、ここが現実であることを忘れるほどだ。
BMWの歴史とその広がりは実に奥深いことをあためて感じたひとときだった。
会場にやってきた参加者は、愛車に乗ったままホテルのエントランスに向かい、写真撮影を済ませてから駐車場へ向かう。折しも雨天だったため早々にカバーをかける参加者が目立ったが、駐車を補助したりそのまま立ち話に興じたり、はたまた外装のないMKM1000が譲渡されていたり、自作フェアリングにCBR600RRのヘッドライトを移植したR100RSがやってきたりと、BMWファンの中でもマニアックな人たちが集まるイベントであることを目の当たりにした。どのバイクも非常にきれいで、オーナーの愛情が伝わってきた。
BMW BOXER 合同ミーティングレポート
ー完ー