Mitsuboshi Cafe Touring ③ Bikes&Music カフェドア(神奈川県茅ケ崎市)
Text & Photo / 小林夕里子 協力/アライヘルメット
お気に入りのカフェの数だけ、バイクライフは楽しく、長く、オイシく続く!
カフェが大好きなコバユリが、愛車R80G/Sとともに
ステキカフェを求めて走る連載企画。
湘南の老舗ライダーズカフェで和気あいあいのコーヒータイムはいかが?
小林夕里子(コバユリ)
GSモデルの祖と言われる「R80G/S」の希少なLimited Editionに乗って、キャンプや登山などアウトドアな旅を楽しむエッセイスト。カフェインが苦手な体質のわりにコーヒーをこよなく愛し、スイーツに溺れる毎日を夢見る痩せの大食い。cobayuri.com
暖冬とはいえ、まだまだ寒い日本列島。こんな季節のツーリングには、身も心もほっこり温まる近場のライダーズカフェがぴったり。立春が過ぎたある晴れの日、8回目の車検を終えたばかりの愛車スラッペと、湘南エリアへひとっ走りして「カフェドア」へ。手づくり感あふれる扉を開けると、コーヒーの香りと先客たちの笑顔に迎えられました。
茅ヶ崎の地で15年、バイク乗りに愛され続ける老舗ライダーズカフェ。切り盛りする向井さんご夫妻が、バイクを通じた知人たちの協力を得て手づくりしたという店内は木の温もりに包まれ、マスターの愛車二台と夫妻を慕うライダーたちで賑わいます。マスターが長らくビーマーだったこともあり、BMWのパーツを使ったインテリアもそこここに。
オーナーの向井稔さん、多美子さんご夫妻。稔さんは14歳からバイクに乗り続け、BMWのKシリーズに25年以上親しんできたベテランライダー。一方多美子さんは20代の頃から稔さんの後ろに乗り続けるベテランタンデマー。
カフェの一番人気は、何と言ってもマスターが淹れるコーヒー。注文ごとに丁寧にハンドドリップされる一杯は、深煎りの渋みとスッキリした後味のバランスが絶妙で、コーヒーは苦手だけれどここでなら飲める、という人もいるほど。一方、奥様が担当するフードメニューも、手づくりの優しい味にファン多数。いくつでも食べたくなるチーズケーキに名物コーヒーがよく合います。
来店した常連さんを、「おいおい、ほかに行くところないのかよ!」と毒舌で歓迎するマスターと、「ほかにあったらこんなところ来ないよ!」と負けないお客。そんな愉快なやりとりにもほっこり。ちなみに店名の由来は「日常と非日常を分ける扉」とのことで、こんな楽しい非日常がすっかり日常になっている常連さんたちのように、末永くバイクに乗っていたいと思う昼下がりなのでした。
おすすめはナポリタンにスパムが添えられたその名も「スパムタン」や、カレーとポークジンジャーが一度に楽しめる「欲張りプレート」。小腹が空いたときにうれしい軽食メニューもあります。
「手づくりチーズケーキ」は生地に混ぜ込まれたオレンジママレードの酸味も爽やかで、飽きのない美味しさとリピーター続出の人気スイーツ。マスターのハンドドリップコーヒーとの相性も抜群!
二人を慕うライダーでいつも和やかな店内には飴の無料サービスなどもあり、とにかくアットホーム。ライダーズカフェっていいなあと思えるコーヒータイムを過ごせますよ。
Bikes&Music Cafe Door
営業時間
11時〜19時
月・水・木曜定休
神奈川県茅ヶ崎市
浜竹1-6-10
☎0467-86-1327