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インターナショナルGSトロフィー①

BMWBIKES vol.96 掲載記事

Text / BMWBIKES編集部
Photo / Koichi Ohtani

GSと もっと、ずっと、どこまでも
-第4章-

INTERNATIONAL
GS TROPHY 2022
QUALIFIER JAPAN

インターナショナルGSトロフィー
日本代表選考会 in 志賀高原

GS乗りなら誰もが憧れる
インターナショナルGSトロフィー。

その国内予選が絶景の広がる志賀高原の
スキー場を舞台に繰り広げられた。

果たして栄光を手にした5名のライダーは!?

激戦の中、日本代表が決定!!

志賀高原の爽やかな舞台
で繰り広げられる熱戦

 2年に一度、世界中からスゴ腕のGS乗りが集まって、GS乗り世界一を決める壮大な冒険的イベントがインターナショナルGSトロフィーだ。

 2008年から始まり第8回となる2022年大会は、東欧のアルバニアを舞台に来年の9月初旬に開催される予定だ。この本戦には各国内で厳しい選考に勝ち抜いた男性3名、女性2名のみが参加できる。

来年の本戦で使われるマシンは2021年モデルのR1250GSのエンデューロパッケージ仕様の予定。

 そんなアルバニアへの道を決める国内選考会が9月23日~25日、長野県の志賀高原で行なわれた。今年の選考会には男女含めて50名以上がエントリー。

 競技の内容はヒルクライムや遅乗り、アクセルターン、急旋回のスラロームなど実に様々だが、ランニングで目標物を探し出すフィジカル競技や、英語でGSの歴史について答える筆記テストなど、運転技術のみならず知能、知識、ときには仲間との結束力など様々な適応能力が問われるもの。

爽やかな風の吹く志賀高原に50台以上のGSが集結。そのほとんどが水冷のR1200GSかR1250GSだ。そこに空冷RやF系がぽつぽつと混じってくる状況。
フカフカの砂利が続くヒルクライムを終えると、今度は遅乗り競技。この競技の難しいところはタイヤが止まると減点されること。動きつつも遅く走るのだ。
選考会ではお馴染みの片手バランス。バイクを垂直にした状態で、片手だけでバイクの周りを1周しなくてはいけない。スクリーン部分がもっとも緊張する。

 23日から始まった競技は25日の午前中で一通り終了し、そこで男性10名、女性5名が1次選考を通過。午後はいよいよファイナルステージとなり、スキー場の駐車場を使った広い競技会場には、10個の連続したセクションがファイナリストを待ち受けていた。秋の志賀高原の風は爽やかだが、会場は緊張と声援で熱気に満ちていた。

近く、遠く、その中間にパニアケースを置き、そこにお手玉を投げ入れる競技。近くは簡単だがポイントが低く、遠くは高い。リスクをどう取るか悩むところ。
200mほど走った先に何本も杭が打ち付けられており、プラカードには様々な出題が。本戦ではすべて英語なので、英語力も問われるのだ。
参加者のほとんどがエンジンガードとヘッドカバーガードを装着。傷だらけのヘッドが競技の過酷さを物語る。
何度も挑戦しているライダーもいれば今年から始めたライダーもいる。同じGS乗り同士、競技中以外は穏やかな楽しいムードで大会は進んだ。

「インターナショナルGSトロフィー②」へ続く

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