エンジン屋BMWのプライド、空冷ビッグボクサーがユーロ5+をクリアして円熟のクルーザーへ変貌した!
Text :Takeshi Yamashita| Photo:BMW Motorrad
BMWBIKES vol.109 掲載記事
最大トルクの向上でより
扱いやすいエンジン特性に
ヘリテイジクルーザーのR18は、1802㏄もの巨大空冷ボクサーを新しい排ガス規制のユーロ5+に対応させ、足周りや外装のアップデートを図って熟成させた。さらに車種ごとに足周りの改良や外装デザインの変更を施すことで、より走りやすく、利便性に優れるクルーザーとして熟成された。
また、オプションパーツの充実も図られ、カスタマイズをより幅広く、自由に楽しめるようになったのも今回のアップデートのトピックのひとつだ。
エンジンは排ガス規制対応しつつも、91psの最高出力に変更はなく、最大トルクは5Nmアップとなる163Nmとなり、とくに2000〜4000rpmで最大トルクの90%を発揮し、低回転域での扱いやすさと頼もしさが高められている。
現在のところ日本国内への導入時期や車両価格は未定で、ここで紹介する主要諸元はドイツ本国およびヨーロッパで発表されたものだ。また、パッケージの種類や内容についても同様で、日本仕様の詳細はBMWジャパンの正式発表を待ちたい。
純正アクセサリーやパーツのデザインスケッチ。クルーザーならではの自由さと高級感を演出するものが揃えられ、1802㏄の空冷ボクサーの迫力と存在感をさらに高める多数オプションが用意されている。
エンジン形式 | 4ストローク空冷水平対向2気筒OHV4バルブ |
ボア×ストローク | 107.1㎜×100㎜ |
排気量 | 1802㏄ |
最高出力 | 67kW(91ps)/4750rpm |
最大トルク | 163Nm(16.6kg-m)/3000rpm |
フレーム | スチール製ダブルクレードル |
バッテリー | 12V/26Ah(メンテナンスフリー) |
タンク容量 | 約16ℓ |
燃費(WMTC) | 17.2㎞/ℓ |