アドベンチャーバイクユーザーを対象としたツーリスト・オフローダー・ゲームスの第1回が開催。
Text&Photo:Hiroaki Yatagai
BMWBIKES vol.108 掲載記事
本誌でもお馴染みのモータージャーナリスト松井勉氏が、新たに立ち上げたイベント「ツーリスト・オフローダー・ゲームス(以下:TORG)」。同氏が長年構想を温めてきたこの企画は、タイム計測を行なういくつかのスペシャルステージ(SS)と、ツーリングセクションを組み合わせたもので、GS乗りには“GSトロフィーの要素を組み込んだラリーイベント”と言った方が通りがいいだろう。
今回、筆者も参加取材して感じたのは、このTORGはそんなインターナショナルGSトロフィーを目指すライダーにはとてもいい経験になりそうだということだ。
各SSのコースレイアウトはGSトロフィーの予選さながらのテクニカル具合で、スピードだけでも低速コントロールだけでも上位入賞は狙えない。パイロン周回や8の字など、高いマシンコントロール技術を試すようなセクションもあれば、SSごとにゴールの仕方が違ったり、「パイロンを720度回って戻る」など課題をキチンと理解し対応する力も求められる。
ただ、真にすごいのは表彰式で公開される全員分のリザルトだ。順位がわかるだけでなく、各セクションのタイムや減点項目が全て記されているため、自分に足りない要素や苦手項目が一目瞭然。もちろん、トップとの差もしっかりわかる様になっている。
このリザルトに真摯に向き合えば確実なスキルアップが見込めるため、GSトロフィーを目指すライダーのいい登竜門となりそうだ。
ツーリスト・オフローダー・ゲームス(以下:TORG)は2日構成。1日目は台風直撃の豪雨の中、8の字など低速コントロールをメインとしたテクニカルなスペシャルステージ(SS)でタイムを競った。
雲ひとつない晴天に恵まれた2日目は「オフロードセクション」と呼ばれる起伏のあるハイスピード系のSSでタイムを競う。SSでの競技を終えたグループはツーリングセクションへと出発。
主催はモーターサイクルジャーナリストの松井勉氏。TORG開催日が61歳の誕生日でありスタッフからのサプライズも!