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実行委員会 Tourist OFF-ROADER Games 2024

アドベンチャーバイクユーザーを対象としたツーリスト・オフローダー・ゲームスの第1回が開催。

Text&Photo:Hiroaki Yatagai

BMWBIKES vol.108 掲載記事

GSトロフィーの登竜門となるオフロードイベントが始動開始!

本誌でもお馴染みのモータージャーナリスト松井勉氏が、新たに立ち上げたイベント「ツーリスト・オフローダー・ゲームス(以下:TORG)」。同氏が長年構想を温めてきたこの企画は、タイム計測を行なういくつかのスペシャルステージ(SS)と、ツーリングセクションを組み合わせたもので、GS乗りには“GSトロフィーの要素を組み込んだラリーイベント”と言った方が通りがいいだろう。

今回、筆者も参加取材して感じたのは、このTORGはそんなインターナショナルGSトロフィーを目指すライダーにはとてもいい経験になりそうだということだ。

各SSのコースレイアウトはGSトロフィーの予選さながらのテクニカル具合で、スピードだけでも低速コントロールだけでも上位入賞は狙えない。パイロン周回や8の字など、高いマシンコントロール技術を試すようなセクションもあれば、SSごとにゴールの仕方が違ったり、「パイロンを720度回って戻る」など課題をキチンと理解し対応する力も求められる。

ただ、真にすごいのは表彰式で公開される全員分のリザルトだ。順位がわかるだけでなく、各セクションのタイムや減点項目が全て記されているため、自分に足りない要素や苦手項目が一目瞭然。もちろん、トップとの差もしっかりわかる様になっている。

このリザルトに真摯に向き合えば確実なスキルアップが見込めるため、GSトロフィーを目指すライダーのいい登竜門となりそうだ。

● Day1 ●

ツーリスト・オフローダー・ゲームス(以下:TORG)は2日構成。1日目は台風直撃の豪雨の中、8の字など低速コントロールをメインとしたテクニカルなスペシャルステージ(SS)でタイムを競った。

Day1終了後には、イベント会場からほど近い北軽井沢ホテルで、首都圏、関西地域はもちろん、遠くは北海道や四国から集まった参加者全員で懇親会を開催。昼間のタイムや課題の話題で大いに盛り上がった。

● Day2 ●

雲ひとつない晴天に恵まれた2日目は「オフロードセクション」と呼ばれる起伏のあるハイスピード系のSSでタイムを競う。SSでの競技を終えたグループはツーリングセクションへと出発。

ハイスピードコースのオフロードセクションは起伏のあるシングルトラック。右回り、左回りで計2回計測。ジャンプセクションではGSアドベンチャーが飛ぶ! 狭いシングルトラックを駆け抜けるGSの姿は大迫力だ。
SSのコースイン前には自身の足でしっかり歩いて路面状況やラインをチェック。
ツーリングセクションでは万沢林道をはじめ、浅間地域のダート林道をめぐる。今回は天候を鑑みチェックポイントはキャンセルとなったため、仲間とツーリングを楽しむ余裕ができた。
スマホでQRコードを読み取り、Googleマップのナビ機能でツーリングセクションへ出発。
紅葉真っ盛りの林道を行く。Day1とDay2で異なるツーリングセクションへが用意。

主催はモーターサイクルジャーナリストの松井勉氏。TORG開催日が61歳の誕生日でありスタッフからのサプライズも!

紅一点となった松﨑ゆかりさん。今年、GSを購入し松井勉さんのスクールに通って腕を磨いてきた。
「指定タイムで走り切る」という、特別競技の勝者は元GSトロフィー日本代表の中澤聡さん。

記念すべき第1回の上位入賞者たち!!

第1回大会の表彰者たち。総合1位から10位(左から)でGSトロフィー日本代表の顔もちらほら。

実行委員会 Tourist OFF-ROADER Games 2024
ー完ー

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