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第58回 BMWオーナー探訪/ハロービーマーズ Hello,Beemers

どんなに遠方でも愛車で行くからドラマがある!

群馬の正規ディーラー「モトパーク」を通じて知り合った3人のライダーは、これまで北海道から沖縄まで日本中を巡ってきた。今年は「M」で自走して沖縄をツーリングしたという強者達の旅話をうかがった。

Text:BMWBIKES Photo:Kaku Hirashima

BMWBIKES vol.107 掲載記事

左:小澤英司さん

群馬県在住、愛車はM1000R

中央:永田祐仁さん

群馬県在住、愛車はR1250GSA

右:池田暢之さん

東京都在住、愛車はM1000RR

小澤さんはM1000R、池田さんはM1000RR、永田さんもM1000RRを所有し、しかも3人ともR-GSアドベンチャーも持っているというから根っからのBMW好きだ。


これは今年沖縄に行った際の休憩時。ゴールデンウィークをまるまる使って8泊の自走ツーリングを楽しんだそう。
3人でロングツーリングする以外にも、モトパークが縁で多くのツーリング仲間と知り合えたことが素晴らしいと3人とも語る。そういった大人をつなげるBMWは素晴らしいバイクだ。

沖縄にはディーラーがないからM1000見て驚いて、群馬から自走で来たことで、もっと驚いてました(笑)

ツーリングに行ったら、そこの美味しい物を必ず食べるという3人。3時間待って地元の鮨を食べたこともあったそう。

小澤さんのM1000Rには沖縄のメイン国道である58号のマークが誇らしげ。自作のヘルメットホルダーやスライダーなど実用的なカスタムが施されている。

M1000という、ロングツーリングとは対極に位置するモデルで実際にそれをこなしてしまうのは、旅の経験が豊富なライダーの技量が高いこともさることながら、M1000にもクルーズコントロールを装備するなど、どのモデルでも長旅を可能にしてしまうBMWの基本的な思想もあるだろう。

長い時間一緒にいても気兼ねなく旅が楽しめる貴重な仲間。

社会人になってそんなつながりを持てることはなかなかありませんよね。

本誌●そもそも皆さんはどういうお知り合いなのでしょうか?

小澤●僕と池田さんは趣味で飛行機に乗ってまして、そのパイロット仲間です。永田さんはモトパークのお客さん仲間ですね。

永田●モトパークに出入りしていて、お昼にご飯を食べにいき、話が合っていろいろとツーリングに行くようになったんですよね。

本誌●今年はM1000で沖縄に行かれたとのことですが?

池田●昨年は小澤さんと二人でGSアドベンチャーで沖縄に行ったんですが、今年は3人ともM1000を買ったので、それで行ってみようということになったんです。

永田●私もM1000RRを購入したんですが、まだ慣らしの段階なのと、さすがにポジションがきついと思ったのでGSアドベンチャーにさせてもらいました。

本誌●まさか自走ですか?

小澤●もちろん自走ですよ。お昼に走り出して、一晩中走ってお昼に鹿児島に着く感じです(笑)

池田●やはりMはGSAに比べるとタンクが小さいので、とにかく給油が大変でしたよね。たしか鹿児島まで8回です。

永田●道中は、食事して眠くなったら少し仮眠してまた走るんですが、小澤さんはどこでも寝られるのでうらやましい。私と池田さんはあまり眠れませんでした(笑)

本誌●なぜ沖縄なんですか?

小澤●日本中ほとんどツーリングしまして、北海道もさんざん行き尽くして、あとは沖縄だけ行ったことがなかった、単純にそれだけです。僕はもともと神社の御朱印を集めてまして日本中を巡り、4冊になりました。目的のある旅が好きなんです。あと沖縄は食べ物も美味しいし、海もキレイだし、3人とも島の雰囲気が好きなんですよね。

池田●北海道に行ったときは小樽に早朝について、そのまま利尻島へフェリーで渡ったこともありましたね。

本誌●池田さんはM1000RRですが、ポジションがきつくありませんか?

池田●もともと学生時代にレーサーレプリカに乗っていたので、そういうポジションには、わりと慣れてたんですよね。でもかなりシート高があるので、足つきが悪いのが難点かな。

小澤●でも意外とRRよりもRのほうがポジションが中途半端でキツかったりするんだよね(笑)

本誌●沖縄は何日間の旅ですか?

小澤●今回は全部で8泊ですね。往復やフェリーで4日ぐらい取られるので、現地5日ぐらいないと楽しめないんです。現地で食事をしていたら、向こうのライダーがM1000にすごい興味津々でしたね。沖縄にはディーラーがないからM1000を初めて見て驚いて、群馬から自走で来たことで、もっと驚いてました(笑)

本誌●M1000で長距離を走ってみた感想は?

池田●長距離を走ると手のしびれがすごくて、これは大変でした。逆にGSの素晴らしさが本当によくわかりますよね。さすがに本物のツアラーだなって。

永田●GSAだとなんか「無」、でしたよね。何にも考えなくてもバイクが走ってくれるような。

小澤●すごく思ったのは、高速道路のレーンチェンジにしても、これはサーキット用のバイクだなって、ロング走って初めて気づきました(爆笑)。でもロングツーリングが好きなんですよね。200kmぐらいは止まりたくない。僕が企画してモトパーク仲間と東北などに2泊でツーリングに行くこともあるんですが、やはり夜出発が多いですね。なんというか、走っているときにだんだんと明るくなって、朝日が昇ってくる感じがすごく好きなんですよね。ドラマチックだし、道も空いているし。

本誌●長旅は仲が良くないとできないと思うのですが?

永田●モトパークにはお客さん同士のツーリングコミュニティがあって、けっこう大人数で行くことがあるんですけど、このお二人との関係はちょっと特別というか。年齢はけっこう離れているんですけど、小澤さんと池田さんとは長い時間一緒にいてもぜんぜん気兼ねがなくて旅がとても楽しめるんですよね。社会人になってそんなつながりを持てることはなかなかありませんよね。

一筆御礼

  それぞれ独立した大人のライダーが1週間以上も一緒に旅をするというのは、よほど仲が良くないと成立しない。そういった意味でこの三人は、人生において「珠玉の絆」でつながっている。またよくBM乗りは「距離感がバグってる」と言われるが、その中でもこの三人は、群を抜いてバグってると思わされたひとときだった(笑)

北関東で最大級の敷地と試乗車を用意。

お店を通じて仲間が増えるディーラー

営業時間:9時〜19時

定休日:毎週(月)&第2(日) 

群馬県邑楽郡大泉町坂田275 ☎️0276-62-4490 

モトパーク www.motopark.co.jp/

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