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BMWBIKES vol.105 掲載記事
今となってはBMWのラインナップで唯一無二の空冷エンジンを搭載したRnineTシリーズ。そのシリーズが新しく「R12」シリーズとして登場した。クラシカルでオーセンティックな存在であったRnineTの後継となるこのR12シリーズはいったいどんなバイクなのだろうか。
従来のRnineTのイメージを踏襲しつつも、タンクとフレームは別物。フレームは新設計のスチールチューブラーブリッジフレームにより重量を軽減。アイキャッチであるタンクは往年の『/5シリーズ』をイメージさせるアルミ製で、従来よりも後端部を30mm短縮したことで、ライダーの乗車位置を前方へと移動、荷重配分が最適化された。右側ドライブシャフトに、左側サイレンサーの配置は従来同様だが、エキゾーストパイプからは排気フラップが撤去され、触媒コンバーターはサイレンサー直前のフロントサイレンサーに格納。ライディングモードはレイン、ロード、ダイナミックの3種が用意された。
BMW R12nineT
エンジン | 空・油冷4st水平対向2気筒DOHC4バルブ 1170cc |
最高出力 | 109ps/7000rpm |
最大トルク | 115Nm/6500rpm |
ミッション | 6段 |
全長×全幅×全高 | 2130×870×1070mm |
軸間 | 1511㎜ |
シート高 | 759㎜ |
タイヤ | F=120/70 ZR17 R=180/55 ZR17 |
タンク容量 | 16L |
車両重量 | 220㎏ |
価格&発売時期 | 未発表 ※諸元は欧州仕様 |
やや起きたポジションが特徴的なR12は、これまでにない「ネオクラシッククルーザー」ともいえる斬新なスタイル。この絶妙なポジションはフロント19、リア16インチホイールによるもの。70年代のBMW「/5」モデルに搭載された「トースター・タンク」を彷彿とさせるスチール製タンクが、ティアドロップデザインを強調。ソロシートや低い位置に付けられたリアフェンダーがクラシカルなイメージを高めている。フレームはR12nineTと同様スチール製。発表された写真にはすでに3機種のモデルがあり、これまで以上に個性的なカスタムが生まれそうだ。
BMW R12
エンジン | 空・油冷4st水平対向2気筒DOHC4バルブ 1170cc |
最高出力 | 95ps/6500rpm |
最大トルク | 110Nm/6000rpm |
ミッション | 6段 |
全長×全幅×全高 | 2200×830×1110mm |
軸間 | 1520㎜ |
シート高 | 754㎜ |
タイヤ | F=100/90R19 R=150/80R16 |
タンク容量 | 14L |
車両重量 | 227㎏ |
価格&発売時期 | 未発表 ※諸元は欧州仕様 |