〜「もう一度バイクに乗りたい」障がいを抱えたライダーの夢を叶える活動〜
開催期間:2023年7月10日(月)
開催場所:鈴鹿サーキット
BMWBIKES vol.103 掲載記事
SSP(サイド・スタンド・プロジェクト)とは、車椅子、義手、義足になられた方もオートバイに乗れる様サポートするという活動で、発起人は元WGPライダーの青木治親氏。2019年から始まったこの活動により、多くの障がいを持った人がバイクに乗る喜びを体験してきた。
7月10日に鈴鹿サーキットで行なわれた走行会では、電動補助輪システムを搭載したK1600Bが初登場。このK1600Bはジキル&ハイドのマフラーを国内で扱うトライジャが製作したもので、手元のボタンにより補助輪を自在に上げ下げできる車両だ。通常、下半身の自由が効かない障がい者がバイクに乗る場合は、サポートスタッフが発進と停止の際、常に支える必要があるが、このシステムを使用する事により緊急停止が必要な場合も安全に停車ができるため、ライダーはもちろん、サポートする側も安心を得て、より感動を呼ぶこととなる。
次回は9月10日で箱根ターンパイクが舞台。現在SSPでは一人でも多くの障がい者の夢を叶えるためにクラウドファンディングなどでサポートを募集中。興味がある方はウエブサイトか、各SNSへアクセスして応援しよう。
(左)電動補助輪システムを搭載したK1600B。障がい者だけのものではなく、取り回しに自信がないライダーにも大人気で後付けも可能だ。(右)基本的に現行のK1600B、GTLに装着可能で、製品の価格は88万円(税込)。取り付けの問い合わせは各正規ディーラーへ。
(左)発進、停止時は多くのスタッフやボランティアがサポート。走る側も見送る側も感慨深い瞬間。(右)K1600Bという重量車を、人間の力でサポートするのは不可能に近いが、このシステムのおかげで障がい者もシルキーシックスを堪能できるのだ。