Text & Photo / Ryo Tsuchiyama 主催 / ムーンアイズ www.mooneyes.co.jp
2022年12月4日(日)にパシフィコ横浜でヨコハマ‧ホットロッド‧カスタムショーが開催された。ムーンアイズが主催し、アメリカのカスタムカルチャーを軸に四輪‧二輪が数多く集う日本最大規模のインドアカスタムショーは、今回で30回目を数えるメモリアルイヤーとなった。世界が注目するこのショー、BMWモトラッドは2013年にコンセプト90を出展して以来、出展を続けている。
R nineTのカスタムプロジェクト車両をはじめ、前衛的なKシリーズカスタム、R18誕生の布石となったR5オマージュ、そしてR18シリーズなど、R nineTをきっかけとしてカスタムシーンに斬り込んだBMWは、常に話題性のある車両を出展。もはやショーに欠かせないブランドのひとつとなったのだ。
何と言っても今回の目玉はアメリカ在住のカスタムビルダー木村信也氏が製作したThe WAL Mk.Ⅱの初来日だ。2021年にR18ベースで氏が製作したThe WALはハンドメイドによる印象的な外装でR18のスポーツ性を表現して話題をさらった。しかもその後、木村氏は手を加えてさらに大型のフェアリングの製作に着手。The WAL Mk.Ⅱとしてショーの目玉車両の1台として注目が集まっていた。
しかし、アメリカからの船便が遅れるという不可抗力によって、残念ながらショー当日には間に合わず……。とはいえ、ショーに合わせて来日していた木村氏はBMWモトラッドのブースでトークショーを開催。The WAL製作の秘話を中心にざっくばらんなトークで詰めかけたカスタムファンたちを大いに楽しませた。
また、BMWモトラッドのブースではR18シリーズを軸としたヘリテイジの世界観を構築。R18のリアエンドを一変させるボバーキット装着車をはじめ、BigBoxer単体のディスプレイも展示して終日多くの来場者で賑わった。
左上はトークショーの司会を務めたモーターサイクルジャーナリストの河野正士氏で、右は久しぶりの来日を果たした木村信也氏。以前からR69などの旧型BMWにも慣れ親しんでいたと言う木村氏は、R18のカスタム車両製作の際にもかつて手を入れた車両について思いを巡らせていたそう。またドイツ本社からはR18のプロジェクトを牽引するローランド‧ストッカー氏も来日。
Cherry’s Companyが出展したのはHP2 Sportをベースにしたカスタム! テールはアルミ叩き出しによるワンメイク、さらにフロントセクションのカーボンパーツも型から製作したという渾身の1台は多くの注目を集めていた。