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KINGSTON CUSTOM R nineT

BMWBIKES vol.99 掲載記事

Text / Tadashi Kono
Photo / Marc Holstein

優美にして流麗。

KINGSTON CUSTOM
BMW R nineT

R nineTの新たなる流儀

 日本のカスタムワークスZONをふくむ4人のカスタムビルダーがR18をカスタムしたプロジェクトのなかで、アールデコ調のストリームラインを採用したカスタムバイク「スピリット・オブ・パッション」を覚えているだろうか。

 制作したのはドイツのカスタムファクトリー「キングストン・カスタム」のディレク・オーラーキングだ。その車体を覆うストリームラインは彼が得意とするスタイルで、流麗なボディを持つ作品のいくつかは、カスタムバイクやビンテージバイクを所蔵する博物館「ハース・モトミュージアム」にも収められている。

 そのキングストン・カスタムの最新作がこれだ。当初このマシンは、タンクとシートを交換するというカスタムプランでキングストン・カスタムにやって来た。しかしディレクはオーナーを説得し、まったく新しいR nineTのスタイルをプレゼンしたのだという。

 ディレクがカスタムバイクの造形を行なうときは常に、造形用の発泡スチロールを削りボディラインを構築。その後、車体をスキャンし、ボディと車体を完全にフィットさせるのだという。

 手作業とデジタルワークを組み合わせることで、フレームには一切手を加えることなく、グラスファイバーで制作したモノブロックの外装類を絶妙なバランスで車体に纏わせることができるという。

ストリームラインをさらに進化させ
OPTION719パーツとの融合も図る

ボディカラーはBMWの純正カラーをベースにアレンジ。大小2本のラインが並ぶ、BMW伝統の子持ちラインも再現している。
テールエンドから、リアタイヤの曲線に沿うように弧を描くカウルの後ろ姿にも注目。美しくラインが終息するように、下側後端のラインを微妙に変化させている。
ウエストラインがシェイプされていない独特なボディライン。しかしタンク前方からテールカウルまで伸びる、古いF1マシンが採用したような、葉巻型のボディラインはじつに個性的だ。
ボディのピンストライプなど、差し色に使ったゴールドとリンクするイエローのスクリーンを採用。
BMWの純正オプションパーツ「OPTION719」のステップ周りを採用。
タペットカバーにも、美しい切削痕が残る「OPTION719」のアルミ製カバーを装着。
キングストン・カスタムがデザインするストリームラインのBMWには、どこかに必ず、BMWの象徴であるキドニー・グリルをデザインする。
シャシー周りはスタンダードのまま。トップブリッジやアンダーブラケット、ハンドルやFフォーク、ホイール周りもスタンダードを流用。
燃料タンクカバーとシートカウルの中央には、往年のタンクホルダーを彷彿とさせる、ステンレス製のプレートをデザイン。

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