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ハウツー

ソロキャンプ完全マニュアル⑩

BMWBIKES vol.94 掲載記事

Text / Nobuki Sakurai
Photo / Atsushi Sekino

STEP 06

焚火の着火方法

キャンプの醍醐味とも呼ばれる
ことが多い焚き火だが
意外と火起こしに苦労する人は多い。
河原などではよくウチワでバタバタ
あおいでいるのを見かけるが
そんなことをしなくてもポイントを押さえれば
火は簡単に起きるのだ。

焚き火は酸素を下から吸って
上へ燃え上がる

焦らずに小さな炎を育てて
大きくするのがコツ

 焚き火で使う道具は前項でも紹介したが、全部揃えるとこんな感じ。ポイントは焚き付けの際、とにかく斧、ナイフ、ノコギリで薪を小さく割ること。

 市販されている太い薪にいきなり火が回ることは絶対にないと覚えておこう。小さな薪を燃やして大きく育てるのだ。あとはあまり着火にこだわらず、着火剤とライターに頼ること。

 また火が着いたばかりの小さな炎は、いじくり過ぎると消えてしまうので、焚き火をいじるならある程度炎が大きくなってきてからだ。

手順 ①

 市販されている薪は30cm~40cmほどが多い。もし焚き火台に入りきらない長いものはノコギリで切っておく。

 次にナイフを左手に持ち、薪の上部にあて、ナイフの背中を他の薪で叩いて割っていく。この作業をバトニングという。

手順 ②

 バトニングを行なう際は、薪のささくれなどが指に刺さることがあるので、必ず革グローブの着用を。

 バトニングで薪をどんどん割り、割りばしサイズ、人差し指サイズ、親指サイズといった「小割」をたくさん作りたい。

手順 ③

 小割が多ければ多いほど、焚き火の着火は成功率が上がる。小割がたくさんできたら、焚火台の床に着火材を置く。

 この着火剤は「文化たきつけ」というおがくずに灯油を染み込ませたもの。100円ショップで入手可能だ。

手順 ④

 着火剤を置いたら、いよいよ着火。ファイヤースターターをナイフの背でこすると盛大に火花が飛び散り、着火剤から炎が生まれる。

 もちろん、ライターで着火してもかまわないが、ファイヤースターターのほうが風や水に強い。

手順 ⑤

 着火剤に火が着いたら、小割を優しくクロスさせるように重ねていく。

 このとき大切なのが、むやみやたらに薪の位置を変えないこと。初心者は、ここで触ってしまい、せっかく着火しようとしているのを自分で邪魔してしまうことが多い。

手順 ⑥

 小割を重ねて焦らず待てばやがて炎をは勢いを増して、大きく育つ。

 しかし小割はわりと早く燃え尽きてしまうので、ある程度炎が大きくなったら、太目の薪を追加していこう。太い薪に火が移ったらもう安心だ。

着火成功!!

 ある程度太い薪に火が移り、炎が安定してきたら着火成功。ここまできちんと着火させないと、途中で消えてしまうこともある。また太い薪に火が着けば、安心して調理をすることも可能だ。

 焚き火は基本的に「下から酸素を吸って上に燃え上がる」この原理を覚えていろいろな薪の組み方を試すのも焚き火の楽しみ方だ。

ソロキャンプ完全マニュアル⑪へ続く

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