Text & Photo / Akira Kurita
取材協力 / ワールドインポートツールズ
☎︎ 045-949-2451
www.worldimporttools.co.jp
「ステイホームを楽しむ」
歴史と伝統のあるBMWに負けず劣らず
一世紀を超える老舗メーカーが
いくつもあるのがドイツの工具業界。
ひとりでバイクいじりに
没頭するのに最適な今こそ
ドイツブランドのハンドツールを
手に取ってみたい。
整備やメンテナンス用としてはもちろん、機械メーカーや自動車製造業、航空機産業などあらゆるもの作りの現場で信頼されている、1862年創業のドイツ屈指の総合工具メーカー。
高品質で粘りのあるコンビネーションレンチはロゴマークに採用されるほどで、同社を代表する工具となっている。現在はトルク管理ツールに注力している。
素材が良いからレンチ部分のサイズに比べて握り部分がスリムにできる。調整機会が多いバックミラーステーのナットやフロントサスペンションのプリロード調整(R nineTの場合)で出番がある。メガネ部分の外周が薄いのも魅力。
ヨーロッパの工具メーカーで初めてトルクレンチを製造したのがスタビレーで、現在も精力的にトルク管理ツールを開発している。トルク設定に用いるスプリングを板バネにしたことで、設定値に達した時にだけバネに負荷が掛かるのが特長。コイルバネ仕様のように使用後にトルク設定をゼロに戻す作業が不要で、経年劣化の心配もない。
グリップエンドのダイヤルを回してトルクを設定する。このレンチの測定範囲は20~100Nm。カットモデル(下画像)内には板バネとトリガーがあり、通常のトルクレンチに見られるコイルスプリングはない。
工具はあくまでも作業のための道具だが、ドライバーひとつでもメーカーによってこだわりポイントが全く異なる。世界トップクラスの品質と性能を持つドイツ製工具に対して、アメリカ製や日本製工具も独自のアプローチで使いやすさを追求している。
そんな世界中の工具を体感できるのがワールドインポートツールズ。自宅で楽しむための……という趣旨から若干外れるが、是非とも店頭で愛車にマッチするドイツ工具に触れてもらいたい。
神奈川県横浜市都筑区荏田南1-17-4
☎︎ 045-949-2451
www.worldimporttools.co.jp
「素敵な工具で愛車をいたわる③」へ続く