Photo:Koichi Otani Text&Photo:BMWBIKES
BMWBIKES vol.107 掲載記事
だだっ広い未舗装のワインディング。ここはいったいどこなんだ? そんな疑問すら浮かぶこの場所は神奈川県厚木市の山中にある「人の森華厳工場」という現役の採石場だ。浅間レースウェイから代わり、この広大なフィールドにて今年のGS FUN RIDEは盛大に開催された。
日本離れした絶景コースを
スキルに合わせて皆で楽しむ
毎年6月に行なわれるFUNRIDE。これは、BMWモトラッドの首都圏ディーラーグループが主催するイベントで、BMWのアドベンチャーモデルである「GSシリーズ」を使って徹底的にオフロードコースを楽しもうというものだ。
過去に何度も行なわれてきた歴史あるオフロードイベントなのだが、今年は会場を変更。昨年まで浅間山の麓にある「アサマレースウェイ(浅間火山レース跡地)」が会場だったが、今年は神奈川県厚木市にある「人の森・華厳工場」で初開催となった。
会場となった「人の森・華厳工場」とは、現役の採石現場であり、採石するばかりではなく、その後の環境として人間が森を育むという活動に力をいれている企業だ。ハードエンデューロライダーである石戸谷漣氏が、人の森株式会社と協力してハードエンデューロを始めたのがきっかけで、近年イベント時のみだけ、一般ライダーも走れるようになった。
オフロード経験の少ないライダーは、まずはフラットなダートの広場でスクールに参加して未舗装路面に慣れることから。インストラクターはお馴染み松井勉氏、鈴木大五郎氏、吉友寿夫氏という豪華なメンバーが担当した。
なんと言ってもその魅力は雄大な景色とコース。山を切り開いた広大な土地にめぐらされたコースは、もはや日本離れした巨大なスケールで、九十九折れを上がった山の中腹からは、相模湾や東京方面が遠望できるほど。
イベント当日は早朝から多くのGSライダーが次々と集まり、8時から始まるブリーフィング時には200名を越え、参加者は過去最大となった。