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GS FUN RIDE 2024 in KEGON ②

Photo:Koichi Otani Text&Photo:BMWBIKES

BMWBIKES vol.107 掲載記事

ヒルクライムの頂上から見下ろすと、クライマーの向こうには無機質に採石施設が並ぶ。その距離感でこの場所のスケール感がわかるだろう。

このイベントのいいところは、オフロードの初心者からベテランまであらゆるスキルのライダーが楽しめること。初心者向けにはBMW公式インストラクターである松井勉氏と鈴木大五郎氏、元国際A級モトクロスライダー吉友寿夫氏の初心者向けトレーニングが用意され、ベテランには、難易度の高いサンドヒルクライムやスキルチャレンジなどのプログラムが用意されている。

 1周約2kmほどの周回コースは、九十九折れを駆け上がり、林間コース、そして道幅4車線はあろうかという広いダートをハイスピードで駆け上がる設定。岩、砂、瓦礫の広大な世界の中にクレーンやショベルカーといった重機が並び、そこを走っていく感覚はどこか地球ではない別の星に迷い込んだかのような錯覚にさえ陥る。

なにもかもがケタ違いの圧倒的

なフィールドを存分に楽しむ!

メイン会場は本当に広いフラットダート。これだけのGSが余裕を持って練習できる場所は日本にはなかなかない。どれだけ広いかが一目瞭然だろう。それだけに初心者でも安全だ。



 その周回コースの途中にはベテラン向けのヒルクライムコースを設置。斜度およそ40度はあろうかという砂の山は、下から見るとほとんど壁のようなそそり立ち具合。現場では腕に自信のあるライダーが果敢にヒルクライムへとチャレンジを繰り返す。助走でスピードを上げ、アクセルを開け続け、フカフカの砂山を越えた先の成功は、かなりの達成感をもたらす。右側には難易度の低い、エスケープコースも設置され、自信のないライダーはこちらへ挑戦することも可能だった。

 周回コースはベテラン向けのハイペースと、初心者向けのスローペースが30分ごとに入れ替わり、午前中にトレーニングをみっちり受けた受講生は午後に周回コースでその成果を試すことが可能。しかも先導や後続に熟練のインストラクターが帯同し、もし転倒やトラブルがあってもすぐに駆けつけてくれるので、オフロード初心者にとってはまさに至れり尽くせりのプログラムである。

ランチタイムには、今年の9月にナミビアで行なわれる「インターナショナルGSトロフィー」で戦う日本代表4名が登壇した。日頃の練習内容を報告し本戦へむけての意気込みを披露。参加者から声援が送られた。

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