BMWBIKES vol.97 掲載記事
Dr.Jekill & Mr.Hyde/NAVRAS
大阪府柏原市本郷5-4-18
☎︎072-970-3110
https://configurator.jekillandhyde.com/jp/bmw
Text / Akira Kurita
Photo / Toyoshi Miyashita
巻頭のR18カスタム車たちに負けないよう
愛車をカスタムしてみよう。
思い描く理想のスタイルに変更したり
用途に合わせてパーツをチョイスし
自分仕様に仕上げるのも悪くない。
ワンポイントだけでも自分のこだわり抜いた
アイテムを装着すると
グッと愛着も沸くことだろう。
ここでは多彩に展開する
BMW Motorradの各シリーズを
より魅力的にするカスタムパーツメーカーと
そのアイテムを紹介するので
愛車のカスタム計画の参考にしてもらいたい。
吸排気系をカスタムし、エンジンの持つ性能を解放する。それに伴い変化するのがエキゾーストノイズ。マフラーの咆哮するレーシーな音に酔いしれる。しかしその音が心地良く感じるのは本人とごく一部。いつまでも世間から白い目でみられるわけにはいかないが、やはりバイクらしいサウンドも楽しみたい。そこで登場したのが音量調整が可能な次世代マフラー「Dr.ジキル&Mr.ハイド」だ。
純正マフラーのトータルバランスの高さは疑う余地はないが、そこにアクセントを加えて自分仕様に仕上げるのがカスタムの醍醐味だ。排気ガス規制のハードルは高くなる一方だが、マフラー交換は代表的カスタムメニューである。
マフラー選びにおいて、デザインや素材と並び排気音を重視するユーザーは多い。社会的規範に照らせば爆音マフラーは問答無用だが、せっかく交換するのならノーマルとは異なる個性も欲しい。
サーボモーターによって作動するバタフライバルブで排気通路の面積を変えて、街中ではマイルドに、郊外ではワイルドさを満喫できるのがジキル&ハイドの特徴だ。1本のマフラーに潜む二面性という点は18世紀に書かれた小説の主人公そのものである。
ただし21世紀を生きるジキル&ハイドマフラーは、本国では国連欧州経済委員会規則に適合するEマークを取得し、日本ではJMCA認証マフラーとして認められているから、安心して公道で使用できる。
サイレンサーボディやエンドキャップの素材や仕上げをオーダーできるのも、個性をアピールするための大きな武器となる。
TPOでキャラクターを使い分けられるジキル&ハイドは、マフラーカスタムの二面性を巧みに両立させた製品である。
日本に近日上陸し認証を受けるのは、R nineTシリーズ、R1250RS/R、R1250RT。価格や仕様などはこちらから確認可能だ。
ハンドルに装着したボタンで、バタフライバルブの開度を3段階で変更でき、それに伴い音量とパワーフィーリングを調整できる。走行中ももちろんOK。
インジゲーターランプ兼音量調整ボタン。エンジン始動時は全閉。一回押すと全開。立て続けに二回押すと半開となる。サイレンサーの外側にワイヤーがあり、外部モーターを使いバルブを制御。
マフラーエンドを覗き込むと開閉バルブを確認できる。これは全閉時。全開時はこのよう解放され、迫力のある音に変化し、フィーリングも変化する。
YouTube上のこの動画でR18の音量の変化を確認できる。スイッチ操作の説明もあり。
ジキル&ハイドはハーレーユーザーからの認知度は高い。JMCA認証品のため特にディーラーでのカスタム品として選ばれ、年間1000本近くの販売実績がある。